坂本司「アンと愛情」 | 読後つれづれ

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坂本司「アンと愛情」

成人式を迎えるアンちゃん。

大人になるには、まだ早い気がするけど、それでも時間は進むし、世の中は待ってくれません。

おいしいおやつを食べて、前を向いて。

さあいきましょう。

デパ地下から着物売り場、催事場に金沢旅行。

少しずつ拡がる世界。

さらに深くなる和菓子の謎。

お待たせいたしました。

たっぷりお召し上がりください。

 

「和菓子のアン」シリーズの第3弾。

 

過去2冊も紙媒体で購入していたので

第3弾も文庫になるのを待って、紙媒体で購入。

 

しかし「アンと青春」を読んでから時間が経ちすぎて

内容をほとんど覚えておらず、、、あせる

 

柏木さんのエピソードついては

おぼろげにしか覚えていないので

また読み返してみようと思います。

 

 

感想としては、今までで一番厚いけれど

内容としては「イマイチ」と思いました汗

今まで”美味しいお仕事ミステリー”という定義でしたが、

今回はミステリー要素はほぼなかった気が。

 

アンちゃんの成長の物語をとらえればいいのかもしれませんが、

その過程が、あちこちに飛んで

ちょっと長かったかなぁ・・・。

その長い部分で得た経験の成果が、

この一冊の最後に現れたらよかったのですが

次巻に持ち越しかな。。。

 

 

ストーリーと別で、印象に残った点がふたつ。

 

ひとつは、金沢の人。

結構厳しくて固い感じかな、と感じました。

(金沢の方、すみません。本から感じた感想です)

梨木香歩さんの「からくりからくさ」に

金沢と思われる地が出ますが、

その中での印象も家族の結束が固く、

閉鎖的で厳しい印象でした。

「小京都」と呼ばれるのも、あまりいい気持ちがしていないかも?滝汗

自分の土地に誇りを持っている感じがしました。

 

 

それから、アンちゃんの椿店長に対する気持ち。

今まで尊敬していた椿店長に対して

幻滅した気持ちを持ったのは、

まさに「蛙化現象」だなぁ、と思いました。

そういう気持ちはわかる気もしました。

 

 

もう終わってしまいましたが、

イベントやっていたようです。

食べてみたかったなぁ~。