東野圭吾「クスノキの番人」 | 読後つれづれ

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読んだ本の感想など

だいぶ前に買った本、

やっと読み終えました。

東野圭吾「クスノキの番人」

 

恩人の命令は、思いがけないものだった。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。
そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。
心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと伯母だという女性が待っていて玲斗に命令する。
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。
そのクスノキには不思議な言伝えがあった。

 

青年が”クスノキの番人”を引き受けるというところが、

辻村深月さんの『ツナグ』で、主人公が”使者”を引き継ぐのと似ていて

最初のうちは重ね合わせて読んでいましたが

 

 

こちらの玲斗の方が、もう少し荒れていて

人間臭くて…。

そこがいいのですが。

最初のうちは、こんな人間で大丈夫?と思いましたが

結構頭がよくて、口も達者で、しかも素直。

これは玲斗が生まれもったものか、

それとも祖母や母のおかげなのか。

貧しくても、ちゃんと愛を受けて育ったのか。

 

 

お話の感想としては

”『秘密』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く感動作!”

とあったので、期待しすぎたかな…。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』ほど伏線回収はなく

「なるほど!」と思う箇所もなく、、、

 

読みやすいのは読みやすいのですけどね。

 

 

 

 

ただ認知症については

初めて自分に照らし合わせて考えました。

だんだん忘れて行く恐怖…ということを。

 

私も年を取って来て他人事ではないな、と

初めて思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東野圭吾さん、次はこれを読みたいです。

映画化しますね。