脱炭素社会へ! 中小企業向け蓄電池サービス新設! | 七転び八起きの爺さん

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脱炭素社会へ! 中小企業向け蓄電池サービス新設!
日本ガイシと大和証券グループ、中小企業向け高圧系統用蓄電池サービスの新会社設立!再生可能エネルギーの有効活用と系統安定化に貢献。

系統用蓄電池普及に向けた新会社設立と実証事業のポイント

日本ガイシと大和証券グループが、2026年度中に中小企業向け高圧系統用蓄電池サービスの新会社を設立し、実証事業を開始します。 これは、脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの普及と、系統安定化への貢献を目的としたものです。

この事業のポイントは以下の3点です。

1. 中小企業向け高圧系統への特化
従来の蓄電池サービスは、大規模工場や鉄道など特別高圧系統向けが主流でしたが、本事業では中小企業向け高圧系統に特化することで、未開拓市場への参入と顧客基盤の拡大を目指します。

2. NAS電池とリチウムイオン電池のハイブリッド蓄電システム

大容量蓄電に適したNAS電池と、短時間での充放電に適したリチウムイオン電池を組み合わせることで、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの出力変動に対応した安定的な電力供給を実現します。

3. VPPシステムとの連携
NRパワーラボが開発したVPPシステムを活用することで、各地の分散型電源を仮想的に統合し、需給に応じて効率的に電力を融通することで、系統全体の安定化に貢献します。

この事業は、日本ガイシにとって、NAS電池の新たな販路開拓と、蓄電池サービス事業の拡大という2つのメリットをもたらします。 また、大和証券グループにとっても、新たな投資対象としての蓄電池事業への参入と、社会貢献度の高い事業への投資というメリットがあります。

今後、この実証事業の結果を踏まえ、事業の拡大やサービス内容の高度化などが検討される予定です。

以下、各ポイントの詳細と、系統用蓄電池普及に向けた今後の展望について解説します。

1. 中小企業向け高圧系統への特化
近年、太陽光発電などの再生可能エネルギー自家消費設備の導入が中小企業で進んでいます。しかし、自家消費しきれない余剰電力を有効活用する手段が限られているという課題がありました。

本事業では、中小企業向け高圧系統用蓄電池サービスを提供することで、以下のニーズに対応します。

自家消費しきれない余剰電力の貯蔵と、必要な時に利用
電力料金の平準化によるコスト削減
停電時のBCP対策
中小企業にとって、導入コストを抑えつつ、安定的な電力供給とコスト削減を実現できる本サービスは、大きな魅力となるでしょう。

2. NAS電池とリチウムイオン電池のハイブリッド蓄電システム
NAS電池は、大容量かつ安価な蓄電に適していますが、充放電速度が遅いという課題がありました。一方、リチウムイオン電池は、充放電速度が速いですが、コストが高く、大容量化が難しいという課題がありました。

本事業では、NAS電池とリチウムイオン電池の強みを活かしたハイブリッド蓄電システムを構築することで、以下のメリットを実現します。

大容量かつ安価な蓄電によるコスト削減
再生可能エネルギーの出力変動に対応した安定的な電力供給
需給に応じての迅速な充放電による系統安定化への貢献
このハイブリッド蓄電システムは、従来の蓄電池システムよりも高効率で経済性が高く、系統用蓄電池の普及に大きく貢献することが期待されます。

3. VPPシステムとの連携
VPPシステムは、太陽光発電や蓄電池、EVなどを仮想的に統合し、1つの発電所のように制御するシステムです。本事業では、NRパワーラボが開発したVPPシステムを活用することで、以下の効果を実現します。

地域全体の電力需給状況を把握し、最適なタイミングで蓄電池の充放電を行うことで、系統全体の安定化に貢献
再生可能エネルギーの出力変動を抑制し、系統運用効率を向上
VPP参加者への需給調整報酬の分配による収益化
VPPシステムとの連携は、系統用蓄電池の機能を最大限に活かし、社会全体の利益に繋

今後の展望

本実証事業は、2025年1月から岩手県内の太陽光発電所に併設して開始される予定です。実証結果に基づき、事業の拡大やサービス内容の高度化などが検討されると見込まれます。

系統用蓄電池の普及は、再生可能エネルギーの大量導入と脱炭素社会の実現に向けた重要な課題です。 本事業が成功し、中小企業向け高圧系統用蓄電池サービスが広く普及することで、系統安定化と脱炭素


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【日経より】日本ガイシ、大和証券系と新会社 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81369870T10C24A6L91000/