言葉に対する感度は変わっていく | さきらくのぼこ(篠木京子)、所沢市家事代行・掃除のブログ

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物品管理が苦手な整理収納アドバイザー・篠木京子(ぼこ)です。西武線の所沢駅を起点にして車で30分以内で行けるところの、家事代行・掃除と未来の自分を楽にするアドバイスを請け負っています。気が向いたら呼んでください。

レンタル収納庫持ち整理収納アドバイザー・篠木京子こと、ぼこです。

 

私はSFが好きでした。

というか、今も好きではあるのですが、最近の作品が読めません。

最初に読んだのは「エスパイ」という小松左京の話です。

わかりやすいですよね? 「エスパー」と「スパイ」を掛けた造語です。

「エスパー」というのは、超能力が使える人のことです。

「超能力」というのは、通常、人が持っていないと思われる人の能力です。

「空間を越える力」「相手の心を読む力」「触らずに物を動かす力」などなど、いろいろあります。

「スパイ」というのは敵の国とか組織とかに入り込んで、味方に有利な情報を探し出す仕事です。

エスパーがスパイをするから「エスパイ」です。

 

長々と説明しましたが、14歳の私は題名を見ただけで「ああ、そういう話」と思って手に取りました。

ちょっと厚めの文庫本です。

最初のほうをチラッと読んでのけぞりました。

(こ、こんなに自由に書いていいの? 小説って!)と思ったのです。

もちろん、すぐさま購入。

月のお小遣いの半分を費やしました。

 

当時は往復3時間の通学時間があったので、1日で読み切ってしまいました。

(もっと読みたい)と思ったものの、そうそう購入できる金額ではありませんし、当時はそんなに小説が好きというわけでもなく、月に1冊ずつ買って読んでました。

そのうち「SFマガジン」という専門誌があることを知り購入し始めます。

お小遣いが無くなってしまうので「学習に必要な雑誌を買う」とか何とか、親に報告して購入費をもらっていました。

 

親はマンガにはめくじらを立てるのですが、字が書いてある本ならぜんぜんOKだったのです。

それから毎月欠かさず、SFマガジンを購入していました。

あるとき「ニューロマンサー」という作品が載りました。

私には何が書いてあるのか、さっぱりわかりませんでした。

「キリンガヤ物語」とか、たまに読める作品も載るので、それからも毎月、SFマガジンは買い続けていましたが、半分くらいは理解できません。

なんで、そうなったのか、長いこと謎だったんです。

 

先日、何気なく28歳になる息子に、この話をしました。

「『ニューロマンサー』あたりから、よくわからなくなって」と。

「へ? なんで?」と息子は応えます。

「ニューロって、神経でしょ? マンサーは操るとか、そういう意味の接尾語でしょ? 神経を操る人って意味でしょ?」と。

ええ、確かにそういう話です。

 

私は「ニュー」「ロマンサー」と読んでました。

「新しい」「ロマンス」だと思ってたんです。

 

いやー、そりゃ、わからなくなるわけだ。

と、納得しました。

 

今年の事始めは「読書」に決まりです。

SFマガジンは保存してあるので、古いのから順番に読んでいこうと思います。

分からなくなったら、息子に聞けば、いいですしね。

 

負うた子に教えられて浅瀬を渡る、てな気分です。

 

いや、私のほうが未熟だから、このことわざはあてはまりませんけども。

 

え? 

 

このことわざは時には未熟な者から教わることもあるという意味です。

背負った子どもに教えられて川の浅瀬を渡っていくという意味ですよ?

「大蛸に教えられる」んじゃないですよ?

背中に大蛸が乗ってたら、怖いじゃないですかー。

 

そんな勘違いするのは私だけ?

あら。

こりゃまた失礼しましたー。

 

 

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