レンタル収納庫持ち整理収納アドバイザー・篠木京子こと、ぼこです。
演劇部で発声練習をしていたときのことです。
何度やっても「のどに引っ掛かってる」と言われます。
「のどが狭くなっていて、大きな声が出せない状態。そのまま演じていると喉が潰れるから、早急に引っ掛からない声を出せるようになりなさい」と先輩に言われました。
2週間ほどして、どこにも引っ掛からない声というのは出るようになったのですが。
セリフを言おうとすると出ません。
「ああ、わかった。声がおめかししようとするんだね」と先輩。
何のことだかわかりません。
「声をだそうとするときに、無意識に『感じよくしよう』として、声が上がってしまって甲高い声になる。まあ、女性は普通そうだから地道に直して」と。
まあ、確かに電話器を取ったとたんに、声が1オクタープ跳ね上がるのは、よく見る光景です。
この問題、実は芝居をやっている間は解決しませんでした。
かなり無理して低い声を出していました。
出せるようになったのは、子どもを育てるようになったときです。
幼児というのは、こっちが本気を見せないと、けっして、従わないんです。
なので、どうしても従ってもらわないいけないシーンでは本気の声を出すしかありません。
「道に飛び出すな!」「騒ぐな!」「走るな!」「ぶつかるな!」などなど。
女の子のほうは、まったく言う必要が無かったのですが、というか、私より慎重な子なので、私のほうがよく止められたりしてました。
男の子は5秒目を離すと居なくなってるので、マジでまったく目が離せませんでした。
車の前に飛び出そうとするのを襟首つかんでひきずりたおし叱りつけて、なお、車が目の前を横切ると追いかけて行ってしまうのです。
この子が7歳になったときは、真面目に神様に感謝しました。運が良かったのです。
7歳までは神のうち、といって、どんな些細なきっかけで神様のもとに戻ってしまうかわからないから、7歳までは神様から預っていると思って丁重に育てるようにという話があります。
閑話休題。
声です。
喉に引っ掛からない声の出し方はわかりましたが、今度は演技が難しくなりました。
本気の声を出しているときは、本音しか言えないのです。
社交辞令は極力言わないようにしていますが、それでもまったく言わないでいることは不可能です。
結局、徐々に甲高い声に戻っていきました。
商売を始めて「自分を売り込む」ということを意識するようになってから、この「よそゆきの声」がことさら気になるようになりました。
本音をさらさない人を信用できますか?
私はノーです。
なので、地声が出せるように、今訓練しています。
本音を言うのに訓練が要るというのも、何だか変な話ですが、がんばればできるようになると思うので、がんばります。
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