近松門左衛門の300回忌、文楽座の演者でお墓参り。近松門左衛門って??命日はいつ?どんな人?? | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫

 近松門左衛門300回忌






今年、2023年は近松門左衛門の300回忌です。



世の中に、300回忌を偲んでもらえる人がどれくらいいるのかと考えると、すごい数字です。






近松門左衛門は江戸時代の元禄期に活躍した脚本家です。


この近松門左衛門の活躍によって、作品の脚本家の名前が公表されるようになりました。


彼がいなければ、映画や芝居などの脚本家の名前が「売り」として大々的に宣伝されることはなかったかもしれません。




1653年に生まれたとされる近松門左衛門。


命日は享保9年11月22日です。

72歳なので、当時としてはすごく長生きです。



主に人形浄瑠璃の脚本を執筆していましたが、歌舞伎の脚本も書いています。


二刀流の経験を活かして誕生した芝居が曽根崎心中。







大ヒットしすぎて心中件数が増え、幕府より上演禁止になりました。


曽根崎心中が復活したのは昭和になってからです。





▲近松門左衛門のドラマも放送されました。




そんな近松門左衛門のお墓は大阪にあります。






谷町九丁目駅と谷町六丁目駅のちょうど中間地点、文楽劇場から徒歩20分程度。



大通り沿いに細い路地の入り口があります。


見落としやすいので、注意して歩いてみてください。




11月公演を前に、文楽座の演者でお墓参りに行きました。





皆スーツで揃ってぞろぞろと集まったので、道行く人は何だ何だという感じ。



路地が細いので、きゅうきゅうと詰めながらお参りします。




清介師匠がお経をあげてくださいました!





近松門左衛門の盟友とでもいうべき竹本義太夫師は約10年前に300回忌でした。


竹本義太夫師の350回忌までは生きていられるかな。



次の300回忌は誰だろう。

「初演300年」という演目も次々に現れますし、それだけの期間、人々の琴線に触れ続けることができるというのは途方もないことですね。








 





 

 

 

 



とよたけ・さきじゅだゆう:人形浄瑠璃文楽
 太夫
国立文楽劇場・国立劇場での隔月2週間から3週間の文楽
公演に主に出演。


その他、公演・イラスト(書籍掲載)・筆文字(書籍タイトルなど)・雑誌ゲスト・エッセイ連載など
オリジナルLINEスタンプ販売中

 

 

 


豊竹咲寿太夫
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