珠玖深原紗季・香苗・餅月わらびの祈祷師ブログ【神凛会】

珠玖深原紗季・香苗・餅月わらびの祈祷師ブログ【神凛会】

「神凛会」所属祈祷師、
珠玖深原 紗季・香苗・餅月わらび
3名によるブログです。
ご祈祷のこと、日常の話題など。

香苗です。

恋愛成就のご相談の中には、

まだほとんど話したことがない

という段階のものもあります。

今回のご相談も、
そんなケースでした。

依頼者は、
地方の小さな会社で働く40歳の男性。

お相手は、
某機械関係メーカーの営業をされている28歳の女性。

ある日、

営業で会社を訪れたその女性と、
数分ほど仕事の会話をしたそうです。

それだけの時間でしたが、

依頼者の方は
その女性の雰囲気に惹かれ、

気づけば
ずっと心に残っていたとのことでした。

ただ、

年齢も離れていることもあり、

 「こんな気持ちを持つのは
  少し無理があるのかもしれない」

そう思いながらも、
誰にも相談できずにいたそうです。

その後、

恋愛成就の祈祷を行うことになりました。

しばらくして、

再びその女性が
営業で会社を訪れたそうです。

二度目の訪問の中で、

何気ない会話から、
偶然にも

趣味のテニスが共通していることが分かりました。

そこから少しずつ会話が増え、

仕事以外の話もするようになり、

やがて、

一緒にテニスをする機会が生まれました。

ご縁というものは、

ほんの小さな共通点から
広がっていくことがあります。

その後、

二人の距離はゆっくりと近づき、

現在は

交際という形にまで
進んでいるそうです。

恋愛のご縁は、

大きな出来事から
始まるものばかりではありません。

ほんの数分の出会いが、

思いがけない未来へ
つながることもあるのです。

 

呪い代行・呪いの部屋【神凛会】

紗季です。

復縁の依頼は、よくあります。
けれど今回の状況は、かなり厳しいものでした。

依頼人は女性。
お相手の男性には、すでに新しい恋人がいて…
なんと、その方とは婚約まで進んでいるような状況でした。

普通に考えれば、もう終わった縁です。

それでも依頼人はおっしゃいました。

「それでも、諦めたくないんです。」

そこで今回は、当初から
【専願1等祈祷】で臨むことにしました。

ひとつの願いにトコトン集中する方式(コース)です。

結果が出るまで、実に4ヶ月

短い期間ではありませんでした。

最初に確認したのは、状況ではなく
依頼人の『向き』でした。

心の向き、気持ちの向き、頭の向き、目の向き。

復縁は、状況だけ変えても意味がありません。

相手が戻ってきても、
自分自身が以前と同じ心持ちのままなら、

結局また、同じ場所に戻ってきてしまいます。

私は依頼人にお願いしました。

  「これからは、相手の立場を尊重する姿勢を意識してください。
  戻ってきてほしいという気持ちだけではなく、
  その人がどう感じるのかを考えること。」

少し難しいお願いだったかもしれません。

けれど、依頼人は真剣に取り組みました。

祈祷の間も、何度か相談がありました。

わらびさんは、祈祷の流れを見ながら言いました。

 わらびさん「縁はまだ切れていません。
   ただ、流れが絡んでいます。
   一気にたたみかけましょう。」

香苗さんは、少し現実的です。

 香苗さん「急がないほうがいいです。
   動くほど、相手が遠くなる時期です。」

だから4ヶ月、

焦らず、整え続けました。

ある日。
依頼人から連絡が来ました。

「今日、話す機会がありました。」

婚約していた相手とは、

少し前に別れていたそうです。

結婚の話が進むにつれて、

お互いの歩みたい方向が
少しずつ違ってきたそうです。

折しも、

それは祈祷に着手した頃の出来事だったそうです。

そこからゆっくりと、連絡が戻り、

関係も、少しずつ戻っていきました。

復縁は、奇跡ではありません。

縁が残っているなら、
整えることはできます。

ただし…

相手だけを変えようとすると、
うまくはいきません。

今回変わったのは、

状況だけではなく、

依頼人自身の向きでした。

相手を見る目が変わると、

縁の流れも、少し変わります。

4ヶ月。

短くはありません。

でも、その時間があったからこそ、

今回の復縁は、

以前とは少し違う形になりました。

ただ、それが復縁という祈りの
いちばん大切な部分だと、
私は思っています。

 

呪い代行・呪いの部屋【神凛会】

紗季です。

今日は、3月11日です。

あの日から、
15年が経ちました。

東日本大震災。

多くの命が失われ、
多くの方が、大切なものを失いました。

時間が経つにつれて、

少しずつ
記憶は遠くなっていきます。

けれど、

忘れてはいけない日だと
私は思っています。

自然の力は、

ときに
人の想像を超えます。

だからこそ、

備えること。

そして、

日々を大切に生きること。

それが、

今を生きている
私たちにできることなのかもしれません。

今日は、
少しだけ立ち止まって、

静かに祈る日にしたいと思います。

呪い代行・呪いの部屋【神凛会】

紗季です。

以前、あるご相談がありました。

「どうしても許せない人がいる。縁を切りたい。」

とても強い口調でした。

内容としては、単純に『縁切り祈願』のように思えます。

理由も、十分に怒って当然の出来事でした。

祈祷は予定どおり行いました。

けれど・・・

祈祷終了後、何も起きませんでした。

それから数日後、依頼者様から連絡がありました。

「……何も変わりません。」

その声は、怒りよりも『戸惑い』でした。

社務所で改めてお話を伺いました。

しばらく沈黙が続いたあと、
依頼者様はぽつりと言いました。

「本当は、縁を切りたかったんじゃないかもしれません。」

わらびさんが顔を上げます。

依頼者様は続けました。

「わかってほしかっただけかもしれない。」
「謝ってほしかっただけかもしれない。」


私は静かにうなずきました。

人は、強い感情の渦の中にいるとき、
【本当の願い】を取り違えることがあります。

怒りは、とても大きな音がします。

けれど、
本音は、だいたい小さな声です。

香苗さんが、ゆっくりと言いました。

 香苗さん「間違った願いは、通らないことがあるよ。」

わらびさんが驚いた顔をします。

 わらびさん「止まるんですか?」

 香苗さん「止まることも、守りなんだよ。」

当会の祈祷は、
誰かを不幸にするためのものではありません。

歪んだ流れを、正すためのものです。

もし、その願いが
一時の怒りや、衝動から来ているなら。

現実は、すぐには動きません。

それは『効かなかった』のではなく、

まだ、『整っていなかった』だけ。

後日、依頼者様から再び連絡がありました。

「もう一度、話してみます。」

祈祷の再依頼ではありませんでした。

対話を選んだのです。

あのとき、もし怒りのままに
すべてを断ち切っていたら。

きっと、後悔が残ったでしょう。

祈祷が効かないこともあります。

けれど。

止まることが、救いになることもあるのです。

 

呪い代行・呪いの部屋【神凛会】

紗季です。

依頼は、はっきりしていました。

 「復讐を…、お願いしたいのです。」

静かな声でした。

けれど、揺れはありませんでした。

理は通っている。

因果も、歪みも、十分にある。

術としては可能です。

けれど。

 紗季「今回は、復讐ではありません。」

私がそう言うと、

わらびさんの視線がまっすぐ向きました。

香苗さんは、何も言わず待っています。

 紗季「宿命変更でいきます。」

相手を打つのではなく、

依頼人の流れを組み替える

縁の強度を落とし、

交わる未来を減らす。

刃ではなく、進路を変える。

 わらびさん「甘くありませんか。」

わらびさんの問い。

私は首を振ります。

 紗季「復讐は、相手を縛ります。
  宿命変更は、自分を解きます。」

依頼人は、少し考えてから言いました。

 「……軽くなりたいです。」

それで、十分でした。

世界は大きくは動きません。

ただ、絡まった糸が

一本、ほどけました。

向きを変えるだけで、

救われることもあります。
 

呪い代行・呪いの部屋【神凛会】