【外ヶ濱 活性吟醸濁り酒 FLOWER SNOW】
このお酒のデータは…
●蔵元 西田酒造店(青森県,青森市,大字油川大浜)
●特定名称ほか 吟醸酒 活性にごり
●原料米 青森県産「華吹雪」(精米歩合 60%?)
●酸度 非公開 ●アミノ酸度 非公開 ●酵母 ?
●日本酒度 非公開 ●アルコール度 16.0%
●酒造年度 H23BY
「田酒」の蔵の【冬季番外品】
2月12日の日曜日,東京湾にかかる「東京ゲートブリッジ」が開通し、TVのニュースではブリッジの上から富士山や「東京スカイツリー」が見られることや、徒歩で橋を渡れることなどが紹介されていました。
そんな東京の新名所が誕生した日の夜に選んだ一本は、
【外ヶ濱 活性吟醸濁り酒 FLOWER SNOW】です。
これは、「田酒」で知られる青森の西田酒造店が、「和製シャンパン」をイメージして醸した吟醸タイプの「活性にごり酒」で、いわばこの蔵元の「番外品」とも言える超限定生産のお酒です。
また、このお酒に付けられている「外ヶ濱」という名前は、西田酒造店の所在地である「
キャップの部分には、「吹き出し注意」ではなく「吹き出しご免」と書かれたシールが貼られていて、開栓時に吹き出すことが予告されていたので、念のため冷凍庫で40分間冷やしてから慎重に開栓したのですが、キャップを僅かに捻ったとたん瓶の底に積もっていた「滓」が凶暴に暴れ出し、その後キャップの開け閉めを何度も繰り返しながら15分ほどかけてようやく開栓したのですが、最終的には中身のお酒を1/6くらい吹きこぼしてしまいました。
香りは、「チューリップ」を想わせる花の香りや、「シュークリーム」のような洋菓子の香りがあり、「華やかで甘く、ミルキーな香り」が感じられます。
口当りはインパクトがあり、優しく癒されるような甘味とコクのある旨味がバランス良く口に広がり、そこに炭酸ガスの刺激を伴った爽やかな酸と、軽快な苦味が適度なアクセントを与えてゆきます。
後口の発泡感は思ったよりも弱かったのですが、味の余韻は比較的長く、「スッキリとした飲み口で、滓の甘味とお米の旨味が調和した程好くコクのある味わい」のお酒でした。
このお酒は、冒頭でも述べたように「和製シャンパン」をイメージして醸されたお酒なので、ソムリエの世界において「シャンパーニュ」と相性が良いとされる料理を試してみることとしました。
まずは【シャウルス】です。
「シャウルス」は、フランスのシャンパーニュ地方で造られる白カビタイプのチーズで、同じ産地の「シャンパーニュ」と組み合わせるのが現地では定番となっていますが、今回はやや熟成が進んだ状態のものをチーズショップで購入してきました。
強めのミルキーな芳香で、皮に近いクリーム色の外側の部分は、室温で溶け出してくる程柔らかく塩分も強めなのですが、それに対して内側の真っ白な部分は、まだモソモソと固まっていて塩分も控えめで、ミルクの凝縮した味わいと共にほのかな酸味も感じられます。
「外ヶ濱」と合わせてみると、このお酒のミルキーなフレーバーとシャウルスの濃厚なミルクの味わいがドンピシャに同調し、そしてこのチーズのもう一つの特徴である軽い酸味が、「外ヶ濱」の優しい甘味をより上品な甘味へと変化させてゆきます。
口の中で、お酒とチーズの両方がどんどん美味しくなってゆくように感じられる、とても素敵な「マリアージュ」でした。
続いては【キャビアもどき(ランプフィッシュの卵)】です。
「キャビア(チョウザメの卵の塩漬け)」と「シャンパーニュ」の組み合せは、ソムリエの間では最高のマリアージュの一つとされていますが、さすがに本物のキャビアは高価過ぎて手が出せなかったので、今回は贋物の「キャビアもどき」で我慢することとしました。
これは、「ランプフィッシュ」というグロテスクな容貌の魚の卵を、イカ墨etc.を使って黒く着色してキャビアに似せたもので、スプーンですくって食べてみると「まぐろの酒盗」並みの塩辛さがあります。
「外ヶ濱」と合わせてみると、このお酒のミルキーさを伴った優しい甘味が、「キャビアもどき」の塩辛さを程好くマイルドにしてくれるのですが、余韻に微かながら魚卵特有の血生臭いフレーバーが感じられます。
相性としては決して悪くはないのですが、やはり「贋物」は「本物」にはかなわないということなのか、やや物足りない印象が残ってしまう組み合せでした。
ちなみに、蔵元のホームページをチェックしてみたのですが、このお酒の「FLOWER SNOW」という英語のサブネームについては、特に何も説明が載っていませんでした。
私の勝手な解釈なのですが、このお酒の原料米である青森県産「華吹雪」の、「華=FLOWER」と「吹雪=SNOW」からイメージして名付けられているのではないでしょうか?
どなたか正解を知っている方がいたら教えて下さい。




























