●蔵元 小澤酒造(東京都,青梅市)
●特定名称 特別純米酒
●原料米 「ひとごごち」(精米歩合60%)
●酸度 1.7 ●アミノ酸度 1.2
●日本酒度 +3 ●アルコール度 15.5%
●酒造年度 H20BY
【東京の地酒】の個性は?
3月も第2週に入って、段々と暖かくなってきたのはいいのですが、その一方で花粉に加えて中国から黄砂まで飛んできて、花粉症の症状はまさにピークを迎えています。
話は全く変わりますが、今週の営業中にお店の常連のお客様達と、「東京の地酒」ということについて久々に話をする機会がありました。
実は一昨年の夏頃に利き酒師仲間が集まって、12銘柄の東京の地酒を集中的にテイスティングし、全体としての個性を探るという勉強会があったのですが、考えてみるとそれ以来久しく東京の地酒を呑んでおらず、この機会に改めて呑んでみることとしました。
そして、近所の食品スーパーの日本酒売り場に唯一あった東京の地酒が、
【澤乃井 特別純米】です。
これは東京の奥多摩の秋川渓谷に蔵を構える小澤酒造が、敷地内で湧き出る岩清水と新しい酒造好適米である「ひとごごち」(従来の通称は「新美山錦」)を使って醸したお酒で、東京の地酒を代表する銘柄の一つと言われています。
香りは、「グレープフルーツ」を想わせる爽やかな果実の香りに、「白木」のような穏やかな木質の香りが組み合わさって、「ほんのり爽やかで大人しい香り」といったイメージです。
口に含むと、ほのかな甘味と爽やかな酸,そしてきめ細かな旨味が広がり、そして後口は割とサラリとしていて、余韻にはややドライな印象を感じます。
全体の調和は良く取れていて、「やや淡麗な飲み口でキレイな味わい」のお酒でした。
東京の地酒には東京の伝統的料理?ということで、「澤乃井」を購入した食品スーパーで、何かないかと色々と探してみたのですが、まずは一品目は、
【関東だき(おでん)】です。
ご存知のように、関西ではもともと「田楽」のことを「おでん」と呼んでいて、それと区別する為に関東の「おでん」を「関東だき」と呼んでいたのですが、今回は築地市場から隅田川を挟んで向かいに位置する、勝どきの業者が造った「正真正銘の東京物?」のおでんを買ってきました。
カツオだしの効いた練り物に「澤乃井」を合わせてみると、出し汁の味わいがお酒を引き立てて、余韻には一層コクも感じられるようになり、思わずお酒が進んでしまうような組み合せです。
続いて、酒の肴コーナーで見つけて思わず買ってしまったのが、新島産(東京都の新島村です!)の
【焼きくさや】です。
参考までに「くさや」とは、青むろ鯵etc.の新鮮な魚を、「漁醤」に似た風味を持つ「くさや液」と呼ばれる醗酵した液に浸け込んだ後で天日干しにしたもので、独特の臭いがあるので人によって好き嫌いが大きく分かれる代物です。
パックを開けたとたんに、鼻を突く強烈な臭いに思わず引きそうになりながら口に入れてみると、味わいは思ったよりもずっとマイルドで、何度も噛み締めていると塩味の中から旨味が染み出してきます。
「澤乃井 特別純米」と合わせてみると、「焼きくさや」の程好い塩味と相まって、まさに「酒の肴」的な相性を見せてくれましたが、「くさや」の持つ超個性的なフレーバー?を考えると、もう少し濃醇な「生もと純米酒」や、地元新島の「島焼酎」と合わせるとより一層楽しめそうな気がしました。
いつか機会があれば船で新島に渡って、地元の居酒屋で地元の人々に混じって、「くさや」をつまみにしながら「島焼酎」を呑んでみたいものだと思いながら、酔っ払って眠りに落ちた一夜でした…。



続いて、毎年このお酒を呑む時に必ず合わせるのがコレ、



























