●蔵元 西田酒造店(青森県,青森市)
●特定名称 大吟醸酒
●原料米 「山田錦」(精米歩合40%)
●酸度 1.3 ●アミノ酸度 ?
●日本酒度 +4 ●アルコール度 16-17%
●酒造年度 H20BY
年一度の【限定出荷大吟醸】
5月の終わりの東京は、週の半ばの木曜日から週末の日曜日にかけて、4日連続の雨の日となってしまいました。
こんな雨続きの日には家にこもって取って置きの酒を呑むのに限るということで、今宵開けた一本はコレ、
【善知鳥(うとう) 大吟醸】です。
「善知鳥」(うとう)とはウミスズメ科の海鳥で、平成17年の合併によって新青森市が誕生するまでは、「青森市の鳥」に指定されていたそうです。
そんな鳥の名に由来するこのお酒は、純米酒の銘酒「田酒」で知られる青森の西田酒造店が、毎年5月に一度だけ限定出荷する大吟醸酒です。
香りはやや強めで、「マスクメロン」を想わせる上品な果実の香りに、「シナモン」のような甘い香りがほんのりと加わって、「品の良い華やかな香り」が広がります。
口に含むと、やや華やかな含み香を感じながらも、上品な甘味とキレの良い酸,そしてやや控えめな旨味が滑らかに調和していて、コクやボリューム感も程好くあります。
全体的には「飾らない華やかなフレーバーで、上品で洗練された味わい」の大吟醸酒でした。
こんな香りと味わいの大吟醸酒は、「食前酒」としてお酒単体で楽しむのも良いのですが、まずはお造りと一緒にということで、近所の食品スーパーで買ってきた、
【長崎産の真鯵のたたき】からです。
近海ものの真鯵は、これから夏に向けて美味しさが増してくる時期で、シンプルな塩焼きも良いのですが、日本酒と合わせる時は「たたき」もオススメです。
おろし生姜と薬味を加えて醤油をたらして混ぜ合わせ、お酒と一緒に味わってみると、やや脂の乗った真鯵の味わいに、程好くコクのある「善知鳥」の味わいがバランス良く調和し、さらに余韻には心地良い旨味が長く残って、なかなかに美味しい組合せでした。
そしてもう一品,上品な味わいの大吟醸酒を呑む時には、いつも私はブルーチーズを合わせて愉しんでいるのですが、
今回は 【スティルトン】を選んでみました。
これはイギリス産のブルーチーズで、フランス産の「ロックフォール」etc.と比べると、青かび特有の刺激的な風味はやや控えめなのですが、独特の強めの塩辛さの中に個性的な旨味が感じられ、それでいて上品な味わいのあるチーズです。
お酒と合わせてみると、「善知鳥」の品の良い甘味が「スティルトン」の青かびの風味をよりマイルドにし、チーズのやや濃厚な旨味とお酒のキレの良い酸もうまく溶け合って、まるで口の中で甘味,酸味,旨味,塩味の4つの味が、一つに融合してゆくような感覚でした。
ちなみに、この「スティルトン」というブルーチーズは、本国イギリスでは甘口の「ポートワイン」と合わせるのが定番となっているようですが、ぜひイギリス人にもこんな「大吟醸酒」と「スティルトン」との素敵な相性を試してみて欲しいものですねえ~。































