宝満宮竈門神社(「鬼滅の刃」発祥の聖地?)と宝満山登拝と牧のうどん【福岡県太宰府市】 | 酒と神社とテクノと私

酒と神社とテクノと私

呑んだ日本酒、参拝した神社、テクノをはじめとする様々な気になった音楽の紹介です。
なかなか県外へ出られないので、熊本県外の神社への参拝へ行けません。

太宰府の「宝満宮竈門神社」、その背後の宝満山(別名:竈門山)に登拝へ行きました。

「かまどじんじゃ」と読みますが、「少年ジャンプ」連載の「鬼滅の刃」発祥の地, 聖地などと言われて有名になりましたので皆さんご存知かもしれませんね キラキラナイフ

 

ちなみに「鬼滅の刃」との関連が言われる事に関しては、神社の名が主人公炭次郎と同じ「竈門」であること、鬼滅の刃の鬼退治と、大宰府政庁の鬼門除けとしてお祀りされた神社が物語の設定として類似しているなどが理由とされているようですが、竈門神社が正式に「鬼滅の刃」との関連性に関して言及したことは無いようです。

 

 

 

駐車場から階段を上がると一の鳥居。

 

参道階段を上って行くと、すぐに二の鳥居, 三の鳥居があります。

 

 

歩みを進め鎮守の森を歩き、階段を上ると拝殿です。

宝満山山頂の上宮に登拝する前に、まずは下宮の拝殿で登拝の無事を祈願です。

 

主祭神:玉依毘売

祭神:神功皇后, 応神天皇

天智天皇の時代に大宰府政庁の鬼門にあたる竈門山(宝満山)で大宰府また国家鎮護のための祭祀が始まりました。

天武天皇の時代に、心蓮上人が山中で修行中に玉依姫の霊の降臨があったことを受け、勅命により673年に上宮を建立。

下宮の歴史の詳細に触れてあるものは無かったのですが、境内には建物の礎石などがあったり、8世紀から12世紀の古瓦が出土しているようなので、その時代から社殿などがあったのではと推測されます。

 

境内社として以下のような社が鎮座していました。

 

三の鳥居の左には赤い鳥居が連なって並び、末社式部稲荷社が鎮座します。

ちなみに、後述する上宮への宝満山登山口(九州自然歩道)の入口隣にある稲荷神社も、扁額には「式部稲荷社」とありました。

 

拝殿の左には末社夢想権之助神社、その左背後には須佐之男命を祀る末社須佐社(写真は撮り損ねました)、拝殿の右には末社五穀社が鎮座します。

夢想権之助神社は、江戸時代に活躍した剣客で宝満山中で修業中に開眼し「神道夢想流杖術」を大成し、杖道の祖と称えられる夢想権之助を祀ります。

須佐社は須佐之男命、五穀社は五穀豊穣, 天地万物の生成, 種子の発芽を促す守護神である五穀神をお祀りします。

 

 

登拝の安全を祈願した後、拝殿の左を見ると「宝満登拝道 下りて右」と立て看があります。

いざ!と気合を入れ、しかし結構きついだろうなと想像すると、楽しみと不安が交錯します ショボーン

宝満山は標高829mあり、鳥海山, 富士山に続き全国3例目の国史跡に指定された信仰の山「霊山」で、現在では九州で最も登山者が多いとされている山です。

 

 

道へ降りて50mほど歩くと、宝満山登山口(九州自然歩道)の入口があり、鳥居が立っています。

ここからはご想像通りの大きさ高さが不揃いの石段をひたすら登ります。

途中に鳥居がありますが、駐車場でいただいた「はじめてのぼる宝満山」という登山マップにはこちらに「一の鳥居」の表記があり、ここはまだ2合目です…ガーン

参道の途中には、地元の子供達が描いたカエルの絵が何枚も飾ってあります。

宝満山には、ふもとの池から山頂を目指す?ヒキガエルがいるようで、1万から10万匹が5月中旬~下旬から山頂に向かい、そのうち100~1000匹が6月下旬~7月初旬には山頂に到達するとされ、数年後には再びふもとの池に戻って繁殖行動をするとされています。

’20には太宰府市の市民遺産になっています。

宝満山は山全体が霊山であり、神聖な御神体であるため、鳥獣や虫などを採ったり殺したりするのを禁じたとする「殺生禁断の碑」が立っています。

ここは、まだ五合目です…ガーンガーン

六合目を過ぎ、七合目の手前あたりには文字通り百段ほど石段が続く「百段ガンギ」があります。

石の大きさ高さが比較的揃っているので登りやすかったです。(とは言え相対的に他より楽と言うだけで余裕は無いので、段数を数えようと思っていましたが忘れてました)

「ガンギ」とは、階段など斜めでぎざぎざしたものが続く様を表す言葉のようです。

七合目を過ぎると中宮跡があります。

修験道が盛んだった頃には、この辺りに観音様を祀る大きな講堂や神楽堂, 鐘楼, 法華塔などがあったそうですが、明治の廃仏毀釈で取り壊されてしまったそうです。

中宮近くにあった仏様をお祀りするような小さな祠はその名残でしょうか?

 

宝満山は主に花崗岩からできているようで、大きなゴロゴロした場所や切り通しをひたすら登ります。

上宮への最後の最後、天空へと続くような階段です 虹

この階段を上るとやっと上宮です。

 

上宮です 

  

上宮から北を見ると、向こうには博多湾や志賀島など(多分)が望めます。

上宮の裏には大きな花崗岩がゴロゴロしており、その上から向こうの山や山あいの集落が見えます。

 

天気も景色も良く、登拝の苦労もしばし忘れます 照れ晴れ

10時頃でしたが、周囲には友人, 家族, アベックラブラブ(死語)でお弁当, カップラーメンを食べて休憩中の方が大勢います。

私はぼっちですので、お茶を飲んでチョコレートでエネルギー補給をして現実に返ります。

また来た登拝道を戻らねばなりません ショボーン

下りも自分の体重の衝撃を支えねばなりませんので、高さの違う不規則な段差は結構厳しいです。

 

宝満山登山口(九州自然歩道)の入口の鳥居まで下りて来ました。

ちなみにネットで調べると、何処でも概ね「登山2時間、下山1時間半は覚悟」と書いてあるのですが、登山1時間58分、下山1時間28分とまさに予言通りでした。

 

 

再度、拝殿に無事に登拝できた御礼を述べ、御朱印をいただきます。

「もし可能であれば、登拝と入れていただけると大変嬉しいのですが」とお願いすると、登拝バージョンの御朱印をいただけました。

宝満山の頂上にあった大きな岩(注連縄がかかった礼拝石)に刻んであった「肇祉」の印入りです。

竈門神社の信仰の基であり、国家の安泰, 大宰府の繁栄を祈願した神聖な肇まりの聖地であることを意味しているそうです。

 

 

宝満山登拝への山道(参道)は、九州自然歩道の一部でもあります。

天気も良かったため大勢の方が登拝されていました。

英彦山神宮の時と同様にそれなりに高齢の方も登拝されていました。

私は正直一週間足が痛かったですが、高齢の方々は大丈夫なのでしょうか?

やはり日頃の節制や運動が足らないだけでしょうか? ドクロダウン

 

 

 

 

おまけ

節制云々と言いながらも、チェーン店ではありますが福岡の三大うどんチェーン店「ウエスト」,「資さんうどん」, 「牧のうどん」のうち熊本に支店がない「牧のうどん」を探して登拝後に行って来ました。

一番人気らしい「肉ごぼ天うどん」をオーダーです。

麺の茹で方が「固・普通・やわ」の3種類から選べますが、初めてなので冒険せずに「普通」をお願いします。

元々、うどんにはコシは要らない派ですが、柔らかいけれどもモチモチした麺で美味しいです。

ツユを飲むと、肉の煮汁のせいでしょうが「甘っ!」となりました。

熊本人でもそう感じましたので、九州人以外には相当に甘いのではないでしょうか?

ごぼ天はフリッターみたいで衣がゴツく、私の好みではなかったです。

ただ、ふと気づくと丼からツユが消えていってます。

うどんがどんどんツユを吸うようで、食べてる間にツユを吸って麺が増え続ける「魔法のうどん」と言われているようです。

うどんにはダシが入った小さなヤカンがデフォルトで付いて来るので、継ぎ足しながら食べます。

ツユを吸うからと言って麺がのびのびになるかと言うとそうではなく、柔らかいけどモチモチな感じは変わらず、最後まで美味しくいただけます。

好みのうどんでした。

熊本にも支店ができないかな。

 

 

 

 

 にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ 左矢印クリックしていただければ幸いです。
 にほんブログ村