先週の音故知新です
Lassigue Bendthaus
「Render」(’94)
Atom Heart名義が一番有名であろうUwe SchmidtがやってるユニットLassigue Bendthaus。
Uwe Schmidtは、この名義で初めて80年代に音楽活動を開始。
Tetsu Inoueによる日本語歌唱(歌唱?)もあるなど、歌にならない歌も入った、変異エレ(エレクトロニカ?)ポップ(ポップじゃない?)
細野さんっぽい...と思ったらタイトルが「Harry」な曲も。(実際お付き合いあるし、意識してるのでしょう)
最後を飾るのはJohn Cageの「4:33」のカバーで、もちろん無音!
所有音源がCDなので、アナログ盤だったらプチノイズで面白かったかも。
・Lassigue Bendthaus // JKTV/Otaku (How Many Angels can dance on the Head of a Modem ?)
・Lassigue Bendthaus / Harry
Beth Gibbons
「Lives Outgrown」(’24)
ブリストルのトリップ・ホップPortisheadのボーカリストBeth Gibbonsの初ソロ・アルバム。
Portisheadは正式には解散宣言していないと思いますが、3rd「Third」(’08)リリース後にBeth Gibbonsが体調を崩して以降はリリースがありません。
Portisheadもそうですが、Beth Gibbonsの物憂げな歌声には秋~冬の寒い光景が似合う。
アコースティックでモノトーンの幽幻的な世界が広がります。
Portisheadとしての新譜も聴きたい。
・Beth Gibbons / Floating on a Moment
Lalo Schfrin with Ray Brown & Grady Tate & The London Philharmonic
「Jazz meets the Symphony」(’93)
Lalo Schfrinは、アルゼンチンの作曲家, 指揮者, ジャズ・ピアニスト。
「ダーティー・ハリー」シリーズ (’71~)や「THX1138」(’71), 「燃えよドラゴン」(’73), 「スパイ大作戦 (Mission: Impossible」('66〜)などの音楽を手がけたことが最も有名でしょうか?
Grady Tateは、New York Jazz Quartetのメンバーだったり、Quincy Jones, Ella Fitzgerald, Duke Ellington, Count Basieなどと共演歴のあるアメリカのドラマー。
Ray Brownは、Oscar Peterson Trioのメンバーだったり、Dizzy Gillespie, Duke Ellingtonなどと共演歴があったり、Ella Fitzgeraldの旦那だったりなアメリカのベーシスト。
Lalo Schfrin自身の曲、Duke Ellington, Antonio Carlos Jobim, Dizzy Gillespie, はたまたBachの曲などをジャズ~ビッグバンド、映画音楽のようなアレンジで。
「Jazz meets the Symphony」の名に違わぬ内容。
・Lalo Schfrin with Ray Brown & Grady Tate & The London Philharmonic / Echoes of Duke Ellington
Cybotron
「Enter」(’83)
デトロイト・テクノのJuan AtkinsとRichard Davisの2人によるCybotron。
ファンク, エレクトロ, テクノな歌もの。
KraftwerkやYMOに影響を受けて作ったと言う話をどこかで読んだような?
まあデトロイト・テクノ系の人たちはその辺が好きな人多いからですね。
Cybotronは’90年代にあと2枚アルバムを出していますが、それらにはJuan Atkinsは絡んでいません。
・Cybotron / Clear
今回のお気に入りは
越美晴
「父とピストル」(’91)
細野さん+越美晴で独特な音+独特な歌唱, 独特な曲のタイトルで独特な世界。
越美晴は、ボーカルはもちろんピアノ, アコーディオン, マリンバなどなどマルチに活躍。
細野さんっぽい音で満載です…と思ったら、細野さんはアレンジや作曲では1曲にしかクレジットされていませんでした。
細野さんと越美晴の共同プロデュースなので、実際に仕上がりに影響は大なのでしょうが。
インストの小品もそれぞれに特異な世界があっていい。
・越美晴 / 父とピストル
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