サイボーグロックショウ完全盤 / Imitation PoPs 宇宙戦隊NOIZ | 安眠妨害水族館

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サイボーグロックショウ完全盤/Imitation PoPs 宇宙戦隊NOIZ

 

1. Welcome SP@CE disKO

2. Igni+ion

3. We are space worriors

4. Typ:N

5. (A+B)No.0-QT?

6. A’l

7. PAR△de→01

8. T=S?L?(True=Save?orLoad?)

9. 0-レイ-

10. R.A.M.FISH

11. DA/MAGE

 

UCHUSENTAI NOIZが、"Imitation PoPs 宇宙戦隊NOIZ"名義で活動していた2003年にリリースした1stフルアルバム。

 

本作は、Angel Voice.ANGEL-TAKA、Hyper Sonic Guitar.MASATO、Clockwork Guitar.TAKEswiy、Super Vibrator.叫、Mix Beat Creator.S@TT-ONという初期編成にて、"宇宙戦隊"としては初のアルバムとして制作された作品。

初回盤には付録漫画が同梱されており、2006年にはデザインを変更した再販盤がリリースされています。

 

タイトルにおけるギミックが独特で、素直に読める曲名が「We are space worriors」ぐらい。

どこか機械的というか、プログラム言語的なイメージを与えるのですが、サウンド面でも、当時の5人組バンドとしては異色と言えるほどデジタルサウンドを打ち出しており、サイバーな印象を強めています。

また、大胆にラップを取り込んだ「Igni+ion」が事実上のトップバッターを務める等、ミクスチャー色が濃いのも特徴。

今や普遍的に見ることができるアプローチだけに、先見の明があったと捉えることもできそうですね。

 

音質面では見劣りするものの、コンセプトの徹底という意味では、さすがに濃厚。

いざ出動、と勢いをつける「Welcome SP@CE disKO」からスタートし、メンバー紹介となる「DA/MAGE」でクロージング。

その間、エネルギッシュなポップチューンあり、壮大な歌モノあり、バラエティに富んだ音楽性の中で、宇宙ヒーローの矜持を刻み付けているのですよ。

特に仕切り直しからの「T=S?L?(True=Save?orLoad?)」、「0-レイ-」、「R.A.M.FISH」の連発はテンションが上がる。

バンドサウンドで盛り上がる楽曲を固めて、ライブに直結する勢いを演出。

問答無用で聴いていてワクワクする仕上がりでした。

 

残念ながらGt.MASATOさん、Gt.呼太郎さんの卒業により、無期限活動休止となった彼ら。

本作の頃からメインコンポーザーだったMASATOさんの離脱は、やはり衝撃的と言わざるを得ないのですが、四半世紀に渡ってヒーローとして宇宙を守った実績があれば、少しぐらい休んでも良いよね、と。

再びUCHUSENTAI NOIZがシーンに帰ってくる日まで、平和な世界でありますように。

 

 

<過去のImitation PoPs 宇宙戦隊NOIZ(UCHUSENTAI NOIZ)に関するレビュー>

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