CORE/H.U.G
1. HELIOS
2. VENUS
H.U.Gにとって初の流通作品となる両A面シングル。
まず目に入るのは、「HELIOS」という楽曲タイトル。
というのも、彼らの1stフルアルバムのタイトルが、ずばり「HELIOS」だったから。
アルバムの表題曲にして、アルバムには収録されなかった楽曲となれば、嫌でも注目してしまうでしょう。
この楽曲をもって、"太陽神"の世界観は完成するということなのか、なんとも意味深です。
その「HELIOS」は、Gt.Karyuさんが作曲を担当。
ラウドな音像とデジタルな浮遊感を融合させて、ゴシックな雰囲気を高めるお得意のフレーズ。
じわじわと浸透していタイプの楽曲で、サビでの解放感がたまらない。
そう思っていると、終盤は激しくスピードアップしていくカオスな一面も持っていて、マニア心も満足させる構成力を見せつけます。
一方の「VENUS」は、 Mp&Key.横山和俊さんがコンポーズ。
テーマはもちろん美と性愛の女神ですが、「HELIOS」と対比させると"金星"という意味も浮かび上がります。
シンセ色が強まったミドルテンポのナンバーで、テンポが遅めだったからといって神経質に張り詰めた空気感は維持。
宇宙的なサウンドワークも相まって、ダークな要素も引き立ちますね。
なお、流通盤とライブ会場・オフィシャル通販のみでの取扱となった限定盤が存在。
収録内容は同一ですが、ジャケットが異なり、インナーに盛り込んだ暗喩も異なるとのこと。
考察の一環として、見比べてみたいのは僕だけでしょうか。
<過去のH.U.Gに関するレビュー>