#社畜 / ZRGN-ザリガニ- | 安眠妨害水族館

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#社畜/ZRGN-ザリガニ-

 

 

1. #社畜

 

新体制となったZRGN-ザリガニ-による2ndデジタルシングル。

 

始動したばかりの彼らですが、"本業で社畜に成り果てたため"という理由でVo.式が脱退。

当面、Ba.氷呀さんがヴォーカルを兼任する形で活動することが発表されました。

その直後にリリースされたシングルが「#社畜」。

どこまでが事実かは推測する他ないものの、メンバーの脱退まで新曲のプロモーションにしてしまう切り替えの早さは、もしかしたら武器になっていくかもしれません。

 

さて、古き良きの王道を展開していた1stシングルに対して、随分とスタイルをいじってきたな、と。

タイトルから読み取れるどおり、会社の愚痴を書き連ねる社畜たちのパーティーチューン。

社会人であれば共感できる部分も多い一方、"裏切り者!"と叫びたくなる部分もあって、ある意味で感情を揺さぶられるのでは。

氷結やストロングゼロを持ったアーティスト写真も斬新と言えそうです。

 

構成はカオティック。

デジタルサウンドを強めたパートがあったと思えば、ヘヴィネスをがっつり響かせるパートもあり。

展開もコロコロ変わって、おふざけなのか、演じているのか、実際に酔っているかのように脳がクラクラしてきます。

サビは何も考えなくて良いダンスナンバーに仕上げていて、キャッチーと言えばキャッチー。

飲み会のコールを連想させることで、目まぐるしく変化する構成に理由を与えているようにも思え、なかなか気が効いていました。

歌唱力こそ、スクランブル体制ということもあり多めに見る部分はありますが、ミニマムだからこそ整理が早く、良い方向に作用したのでしょう。

 

細かい点に着目して、いくつかの言葉遊びを盛り込むセンスは、案外悪くないかも。

些か急な路線変更ではありましたが、なかなかのリスタートを切ることができそうです。

 

 

<過去のZRGN-ザリガニ-に関するレビュー>

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