RABID DOG/deadman
1. rabid dog
2. rabid dog(ORIGINAL KARAOKE)
"deadman 2023 tour 「Rabid dog walking a tightrope」"にて配布されるdeadmanの8cmシングル。
復活後の新曲としては、リテイクベスト「I am here」に収録された「鐘は鳴る」に続いて２曲目。
１曲＋カラオケとはいえ、新曲だけでの単独音源は初となり、現在の彼らを示す指標のような作品と言えるでしょう。
ライブでの編成と同様、 the god and death stars、gibkiy gibkiy gibkiyのBa.kazuさん、lynch.のDr.晁直さんをサポートに迎えてのレコーディング。
活動休止以降、重低音への意識が高まったシーンの動向を踏まえたアップデートとして、晁直さんのパワフルなドラムはハマっていましたね。
タイトルには大文字で「RABID DOG」と表記されていますが、楽曲名は「rabid dog」。
カラオケヴァージョンも収録され、２トラック入りとなっています。
ツアーの１曲目で演奏されたことが示すとおり、カオティックな激しさを纏ったハードチューン。
Vo.眞呼さんの、もはや演技と言っても良さそうな歌唱表現は健在で、どこまでが語りで、どこからが歌か、境界線が曖昧になるシームレスなスイッチの切り替えは、圧巻の一言。
独自性の高いコード感で展開されるオルタナサウンドも実にGt.aieさんらしくて、はじめて聴いた状態でもdeadmanだとわかるであろう確固たる個性は、"名古屋系"に括られるバンド群の中でも、やはり異質な輝きを放っているのですよ。
楽曲は、カオティックにテンションを高めながらも、唐突にブツ切りとなって終了。
一聴してどこがサビか明確にならない構成で、キャッチーとはほど遠いのだけれど、間違いなく爪痕は残す。
ここにきて、まだまだ攻めていくぞ、というメッセージを感じ取れる１枚でした。
＜過去のdeadman（DEADMAN）に関するレビュー＞
「I am here」「I am here-disc 2-」
in the direction of sunrise and night light
701125+2
雨降りの向日葵
no alternative