Drive Away / Drive at your Brain | 安眠妨害水族館

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Drive Away/Drive at your Brain

 

1. Re:union

2. LIFE

3. 百花繚乱

4. PARALLEL

5. SURVIVE

6. Time to say my last Good bye

7. 青天の霹靂

 

 

2021年8月に結成されたDrive at your Brainによる、配信限定での発表となる1stミニアルバム。

 

Vo.Jekyll、Gt.可憐、Dr.愁の3人が在籍していたBLAIVEが実質的な前身バンドであり、Ba.りーもが加入しての改名という側面が強いものの、始動から2ヵ月というタイミングでのリリースは、早くも、といった感あり。

まして、アルバム作品であればなおさらで、聴く前の予想としては、BLAIVEからの継続性が強いのかな、なんて考えていた。

ところが、実際に耳にして納得。

間違いなく、新バンドとしてのフレッシュさと初期衝動が詰め込まれた作品に仕上がっていて、名前を改めた意味も、あえて結成直後にアルバムをリリースした意味も、理解できたような気がするのですよ。

 

SEを経て送り込まれるリードトラック「LIFE」は、英詞が主軸に置かれたヘヴィーチューン。

エモーショナルなラウドサウンドと、スタイリッシュな同期のフレーズが、実にモダンなロック然としており、とにかく熱量が詰まっていました。

デジタルな質感を取り入れてはいますが、だいぶ贅肉を削いだ印象で、むしろシンプルに攻めるバンド感に耳にが傾く。

様々な活動で視野を広げたことにより、バンドで実現したい音楽を明確化できたと言ったところで、その純粋さが衝動性に繋がっているのでしょう。

 

逆に、デジタルな質感に寄せた「PARALLEL」のような楽曲や、クラブミュージックのアプローチをなぞった歌モノ「Time to say my last Good bye」のような楽曲は、他ジャンルでの活動をバンドに還元したような文脈も感じ取れる。

こちらの見地に立てば、シーンの中でも斬新なアプローチと捉えることもでき、ともすれば個性を出しにくいラウド寄りの楽曲群の中で、違いを生むアクセントに。

結果としてバラエティ性が担保され、アルバムとして流れで聴くことで真価を発揮する作品になっていたなと。

Jekyllさんの表現力にも磨きがかかっており、多様な音楽性において確固たる芯を見出しているのも、彼らの武器となるはずです。

 

なお、新加入のりーもさんは、他のフィールドで活動していた実績があり、いわばシーンのセオリーに縛られない立場。

本作を聴いていても、面白い方向に化学反応をもたらしてくれそうな予感がしますね。

名詞代わりと言うと月並みですが、これがDrive at your Brainだ、とシーンに挑戦状をたたきつける作品でした。