ALIVE / リブラヴェル | 安眠妨害水族館

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ALIVE/リブラヴェル

 

1. ALIVE

 

 

iTunesとmoraにて限定配信されているリブラヴェルの4thシングル。

 

中心人物であったex-アヴァンチックのGt.レイさんが突然の脱退。

本作は、4人編成となってからは初となる音源となりました。

もともとは、2020年の1周年記念の単独公演にて配布されたもので、Vo.隼さんが作詞を、Gt.奏さんが作曲を担当。

その意味では、純粋な新曲というわけではないものの、約1年の月日が流れ、結果的に2周年を迎えたタイミングでデジタルリリースとなったのは、必ずしも偶然ではないのかと。

 

「ALIVE」は、攻撃的なサウンドでなぎ倒すハードチューン。

衝動性に全振りしたように各パートの主張が激しく、ギリギリのぶつかり合いを見せています。

ただし、レトロ感のあるフレーズであったり、キャッチーに展開されるサビであったりと、メロディの良さをしっかり押し出しているのも特徴。

我武者羅に攻めるだけが能ではないとでも言いたげなバランス感覚で、節目を飾るのにふさわしい1曲に仕上がっていますね。

 

歌い手出身の隼さんは、ハイトーンの伸びに強みあり。

勢いで押し切れそうな楽曲であっても、ときに透明感を持たせて、ときに荒々しさを強調してと表現するのを忘れません。

とりわけ繊細で中性的な歌声が得意なのかな、と思いきや、迫力のあるシャウトも板についてきた形。

なかなかどうして、重宝されそうなヴォーカリストですよ。

絡み合うギターのリフも癖になりそうで、1曲だけの発表ですが、それ以上に聴きどころが多い作品にもなりました。

 

1年越し、満を持しての正式リリース。

救済策としても機能しそうで、当時、手にできなかったリスナーも、この機会を逃さずに聴いておきたいところでしょう。