頭狂01/洗脳頭狂
1. ON INSTINCT
2. Scream to play
3. 負け犬は勝者の夢を見る (頭狂ver.)
洗脳TokyoのVo&Gt.顚仙による新プロジェクト、洗脳頭狂によるデジタルシングル。
Vo&Dr.ぴかその脱退により、Vo&Ba.守護霊とのユニット形式となった洗脳Tokyo。
これまでは、守護霊さんがメインヴォーカルを務めることが多く、ラップパートやコーラスを担当することが多かった顚仙さんですが、今回立ち上げられた洗脳頭狂では、"チーム頭狂"というバックバンドを従えて、ヴォーカリストとしての存在感を強めています。
配信サービス上は、洗脳Tokyoとして登録。
バンド活動と完全に切り離されたソロプロジェクトというわけでもなさそうで、ふたりになって、より柔軟な活動ができるようになったと捉えておくのが良いでしょうか。
「ON INSTINCT」は、じわじわと雰囲気を作っていく導入らしいミドルチューン。
ミステリアスなシンセと、重たい演奏により、禍々しい世界観を生み出していたと思えば、突如として荒々しいシャウトパートが訪れるなど、緩急のメリハリが特徴的で、激しさの前触れを予感させます。
続く「Scream to play」では、明確にラウドに振り切ったアグレッションを提示。
ハスキーで迫力のある歌声はヘヴィーなサウンドに映え、洗脳頭狂としての武器になっていきそうですね。
一方で、サビでは広がりのある伸びやかなメロディを展開。
攻撃性の中にもエモーショナルな部分を見せるところに、従来の洗脳Tokyoらしさも垣間見えるのでは。
「負け犬は勝者の夢を見る」は、洗脳Tokyoの楽曲のセルフカヴァー。
守護霊さんが歌うオリジナルは、高音に突き抜ける気持ち良さが売りでしたが、顚仙さんが歌うことで、力強さが前に出た印象。
どちらが歌ってもサマになるというのは、ある意味、贅沢な悩みと言えそうです。
今後、洗脳頭狂と洗脳Tokyoがどのようにクロスオーヴァーしていくのか。
まだまだ謎は多いものの、間違いないのは彼らが常に何かを仕掛けてきているということ。
鋭角的なバンドとして、想像の斜め上を突き進む彼らを象徴するシングルでした。