死刑台のエレベーター –The Beginning– / deadman × cali≠gari | 安眠妨害水族館

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死刑台のエレベーター –The Beginning–/deadman × cali≠gari

 

1. 死刑台のメロディ

2. 死刑台のメロディ – 眞呼's solo MIX -

3. 死刑台のメロディ – Voiceless MIX -

 

cali≠gariとdeadmanのコラボレーション第二弾。

ライヴDVD「死刑台のエレベーター ~ザ・ビギニング~」と、CD「死刑台のメロディ」をセットした作品となっています。

 

ツーマンを記念して制作されたCD「死刑台のエレベーター」。

本来は、これを発表して終わりとなるはずだったのですが、ツアーを完遂できないままコロナ禍による2度の延期。

CDは先行して通販が開始されることとなり、いざライブが開催されるという段階になって、少し熱が落ち着いてしまう状況に。

ならば、ということで、2020年7月に渋谷WWWXにて開催された公演のDVDも付属して、新たなCDを作ってしまおうと制作されたのが本作となります。

ライブが待ち遠しかったのも事実ですが、ある種、怪我の功名と言えなくもありませんね。

 

CDに収録された「死刑台のメロディ」は、cali≠gariのBa.村井研次郎さんと、deadmanのGt.aieさんの共作。

旋律や歌詞は、deadmanのVo.眞呼さんが担当しています。

制作陣がdeadmanに寄っていることもあり、印象としてはdeadmanの新曲といった色合いが強いでしょうか。

変拍子を駆使して、サビは6/8拍子で進行。

石井秀仁と眞呼がフロントに並ぶ贅沢なツインヴォーカルの掛け合いも意識されていて、シアトリカルでマニアックなパートと、開けるサビとのバランスも実に巧妙でした。

加えて、研次郎さんがベースプレイで個性を出しているのも特徴的。

歌うように動き回るフレーズの数々は、どこかドリーミーなイメージを楽曲に与えているのです。

 

本作では、石井さんがメロディや歌詞を乗せた楽曲は制作されず、カップリングのソロヴァージョンは眞呼さんのみ。

その点については前作よりもボリュームダウンと見えはするのですが、スリーヴケースの特殊ジャケットに、全22曲、105分のライブDVDが付属して、5,500円という価格設定。

むしろ、コストパフォーマンスは向上したと言えるでしょう。

スリーヴの裏面にも写真が掲載されている等、細かい演出が至るところに散りばめられているのもポイント。

通販での販売開始もアナウンスされており、今回会場に足を運べなかったリスナーもなんとか手に入れてほしい、記念グッズに留めてしまうには惜しい一品です。

 

<過去のdeadman × cali≠gariに関するレビュー>

死刑台のエレベーター