Red eye/DEXCORE
1. Red eye
新メンバーとしてBa.会-kai-さんを迎えて新体制となったDEXCOREが放つデジタルシングル。
2020年にフルアルバム[METEMPSYCHOSIS.]をリリースし、勢いを増そうとした矢先にBa.澄-to-ru-さんが脱退。
なかなかメンバーを固定できずにいた彼らですが、再びフルメンバーに。
仕切り直しとして届けられたのが、この「Red eye」となります。
MVは事前に公開されており、満を持して、5月22日に配信開始。
これからのDEXCOREを象徴する楽曲となっていくのでしょうか。
発表された「Red eye」は、ラウドにぶちまける凶悪なメタルコアチューン。
特に印象的なのが序盤の展開で、ずっしりと重たい低音のうねりに、不協和音とも言える同期の音色が、なんとも不穏な空気を加えているのです。
演奏部分だけを取り除いて聴けば、間違いなく硬派なエクストリームサウンド。
だけど、不気味に揺らめく同期にしても、間奏部分での神秘的な演出にしても、これは世界観重視の楽曲であると認めたくなるのですよね。
要は、凶悪性を重視した激ロックファンのリスナーからも、彼らの中にあるV系の素養に期待しているリスナーからも、分け隔てなく受け入れられるであろうということ。
その意味では、サビでメロディアスになるベタさも、あえてのど真ん中ということなのでしょう。
一度終わったと思わせた後に、総決算のようなノリが待っているのも、なんだかシアトリカル。
残しておいてほしい武器はそのままに、更なる進化を求めたくなるほどのポテンシャルを見せつけた1曲です。
<過去のDEXCOREに関するレビュー>