壊疽/ひまわり
1. 壊疽
ひまわりにとって初の音源となる1stデジタルシングル。
"脳内麻薬project"としてデモ活動していたメンバーが、正式にバンドとして始動。
Vo.薬、Gt.種子、Ba.芽絵、Dr.旭という4人編成となっており、6月には始動ワンマンも決定しています。
"ひまわり"という、力強く前向きなイメージのバンド名は、ある種のブラフ。
グロテスクなヴィジュアルや、攻撃性の高いサウンドを武器にしており、正反対のアングラ臭を醸し出していました。
発表された「壊疽」は、デスヴォイスやグロウルを多用してハードに攻めるナンバー。
実は1曲の中で様々なヴォーカルアプローチに挑戦しているのですが、やはり絶叫に近いシャウトパートの印象が強いでしょう。
この迫力だけでも押し通せそうなインパクト。
とにかく圧倒されて、気が付いたらサビまで辿り着いているのです。
ラウドな音楽性ではあるのだけれど、轟音で隙間を埋め尽くすことはせず、不協和音を奏でるシンセによって奥行きを示しているのも特徴かな。
ともすれば物足りなく聞こえそうなものだが、薬さんのシャウトによる圧力でカヴァーしているため、持ち味として昇華していますね。
サビでは少しメロディアスな要素も持ち込んで。
ただし、良い意味でメロディが蛇足と思えてしまうぐらい、ハードなパートに強みが出た1曲。
いっそのこと、勢いのみで突っ走っても良かったのかもしれません。
配信とはいえ、1曲100円という価格設定は良心的。