UNDER THE SKIN/STAY GOLD/LOST ASH
1. UNDER THE SKIN
2. STAY GOLD
3. piano solo Op.1 "prélude"
2015年に発表された、LOST ASHの両A面シングル。
ライブ会場限定盤と、一般流通に乗せた通常盤の2種類でのリリース。
収録曲に差異はありませんが、ライブ会場限定盤には"テイクアウトライブ"が付属する仕様で、ライブ映像をダウンロードすることができました。
もっとも、既にダウンロード期限は終了してしまっているため、今となってはジャケットの違いと捉えたほうがよいかもしれませんが。
ターミネーターをモチーフにしたメンバーのヴィジュアルが印象的ですね。
「UNDER THE SKIN」は、Dr.Dyeさんが作詞・作曲を担当したアッパーチューン。
ルーツとなった90年代ポップスをLOST ASHとして昇華しており、特にサビのインパクトは絶大です。
面白いのは、そこにプラスアルファとしてクラブミュージックとの融合を試みていること。
イントロから女声コーラスが挿入され、聴くたびに爽やかになったりケバケバしくなったり、表情を変えていくのですよ。
もう1曲の「STAY GOLD」は、それとの対比も意識してかバンドサウンドを強めて。
ただし、アッパーでキャッチーという方向性は揃えています。
ラストはDyeさんによるピアノソロ「piano solo Op.1 "prélude"」でしっとり締めるも、本作にて提示したかったメッセージは明確。
イチゼロ年代のソフトヴィジュアル系とも言える、ポップロックとV系の親和性を再び高めていこうとするアプローチは、案外ど真ん中に刺さる層も多いのでは。
どちらも、ラストアルバム「LOST ASH」に収録されているので、触れるのであればアルバムからが効率的でしょうか。
その意味ではファンアイテムになってしまった作品ですが、会場限定盤となるとなかなか手放す気になれない1枚。