Serenade/La~Bial
1. du solel
2. Caress
3. 予感
4. Serenade ~思い出に微笑んで
5. INNOCENT
6. memories
7. Nöel de branc
1994年にリリースされたLa~Bialのミニアルバム。
Gt.SHINさんは、後にRed-List Entertainmentを立ち上げ、DioやVII-Sense、aunciaなどを輩出します。
残念ながら2010年に帰らぬ人となり、ステージに戻る機会は永遠に失われてしまいましたが、コアなファンの支持を未だに集めているのが、このLa~Bial。
幻想的な世界観と透明感のあるメロディ、そして、何と言ってもこの白系サウンドですよ。
必ずしも音質は良くないものの、広がりのあるサウンドワークによって、空間を支配しているのです。
言ってしまえば、初期のL'Arc~en~Cielからインスピレーションを得ていると思われる音楽性。
ただし、その中に光る彼らの個性を見出すとすれば、そのキャッチーなメロディセンスでしょう。
ベールに包まれたような雰囲気を維持しつつ、歌謡曲的な聴きやすさも追及。
異国情緒を感じさせるバンドが多かった白系というジャンルにおいて、良い意味でJ-POPへの歩み寄りを見せていたのですよね。
このようなアプローチが、その後のソフビ系への流れを作ったというのは、さすがに飛躍しすぎでしょうか。
中音域を動き回るベースも特徴的。
ギターソロの場面で音圧が足りなくなってしまうのは一長一短ですが、骨太なサウンドで試行錯誤しているのも、時代を反映していて趣深いのでは。
いかにもなコーラスワークにもニヤリとしてしまう、歴史の中に埋もれさせるには惜しい作品です。