【解放】/REIGN
1.Death crimE
2.NEVER BLUE
3.Death bluT
2015年にリリースされたREIGNの6thシングル。
シーンに登場するなり、"悪魔的音源五部作"として、立て続けに5枚のシングルを発表。
【疑惑】、【究明】、【真相】、【覚醒】、【迷宮】ときて、物語は完結したかと思われましたが、"『裏』最終章 "として6枚目の作品が待っていた。
しかも、この【解放】だけは会場限定作品となっており、ライブへの導線となり得る仕掛けだったと言えるでしょう。
ついでに添えると、5枚をまとめたアルバムが出るのでは、なんて期待していた音源ファンにとっては、残りの5枚もちゃんと集めなければ、と狙いを切り替えるスイッチにもなっていたのかと。
シリーズ全作を通して、"Death"という単語が用いられた楽曲が統一して収録。
そのため、導入的なSEかとも想像していたのですが、3曲とも4分台の歌入り曲ですので、ご安心を。
先陣を切って投下される「Death crimE」が、ダークな世界観を踏襲しつつ、疾走感のあるメロディアスナンバーの様相もあって、インパクトが大きいですね。
サビのメロディはシンプルなのだけれど、そこまで使い尽くされた感がない絶妙なライン。
耳残って口ずさみやすい、限定音源にしておくにはもったいない佳曲でした。
ハードさを強めた「NEVER BLUE」にしても、サビではメロディアスに。
こちらもシングル曲として切れそうな存在感を示しています。
アルバム【666】にも収録される「Death bluT」は、REIGNのシアトリカルな側面に特化した世界観重視のダークチューン。
"悪魔的"というイメージを表現すべく、密教的、呪術的なゴシックホラー風のサウンドを織り交ぜるのが、彼らの音楽性の肝だったりするので、"『裏』最終章 "だけに、シリーズの殿となるこの楽曲がリードトラックとなっているのかな。
今となっては手に入れにくい作品となってしまいましたが、コンパクトに彼らの魅力が詰め込まれた1枚。
<過去のREIGNに関するレビュー>