クマ魔術/合法ロリ☆パンクドリーミングディスコ
1. 13階段
2. 裏切りの代償
3. 「ラルレロ・リルロ」
4. たとえ僕が死んだら
5. サバキ
ex-CELLTのVo.キヨトさんが、キヨックマ三世名義で始動したプロジェクトによる2015年リリースのミニアルバム。
実質的にLiPSの前身バンドとなるのでしょうか。
キヨトさんが在籍するバンドやユニットは、楽團孤独、江戸川パラドクス、東京カルテット、伝染歌謡一座バラッド等…
和メロを活かす音楽性であることが多い印象なのですが、合法ロリ☆パンクドリーミングディスコについては、おふざけ系を思わせるプロジェクト名とは裏腹、正統派のV系サウンドで勝負している印象です。
もちろん、「裏切りの代償」にて和メロが前に出ていたり、「たとえば僕が死んだら」ではお洒落な歌謡曲テイストが見て取れたり、彼の音楽活動を踏襲している部分もあり、あえて王道メロディアスに振り切ったといったところですね。
特に気に入っているのは、「ラルレロ・リルロ」。
王道的なアプローチに、呪術のようなダークメルヘン色を足して、新機軸となりそうな楽曲に昇華。
ミニアルバムということで、曲ごとの個の強さがバシバシぶつかってくる作品ではあるのですが、その中でもとりわけ衝撃がありました。
他の楽曲も佳曲揃いで、キヨトさんの表現力の高さは、十分に発揮。
曲によっての歌い分けは、彼のキャリアのたまものと言えるのでは。
なお、脇を固めるメンバーも、 YetiのGt.沢村英樹さん、ex-ラッコ、Ashmaze.のDr.龍-higiri-さん、ex-バギーボギーのBa.裕さんと、豪華な布陣となっており、過去にはDADAROMAのBa.朋さんも在籍。
その点でも押さえておいて損はないプロジェクトなのでしょう。
じっくり煮詰めていければ、もう少し知名度は上がったのではないか、と思わせる1枚です。