キミイロカケラ / HiMeDOKI | 安眠妨害水族館

安眠妨害水族館

オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

キミイロカケラ/HiMeDOKI

 

1. スウィイトメルヘンショータイム

2. 迷惑ヒーロー

3. トウチュウカソウ

4. PROOF

5. 無限☆STAR

 

2014年にリリースされたHiMeDOKIの会場限定ミニアルバム。

 

コスプレ感のあるジャケットのアー写に、企画モノっぽさを感じ取ってしまうのはやむを得ないでしょうか。

この時期は、Vo.れーた、Gt.侑希、Ba.ノアの3人編成。

全曲の作詞作曲は、れーたさんが担当しています。

 

シンセを前面に押し出した、デジタルポップス風のサウンドが強み。

ゴシックなフレーズを用いて、彼らなりのダークメルヘンを展開する「スウィイトメルヘンショータイム」。

ハードなサウンドは継続して、シンセポップ感を強く打ち出す「迷惑ヒーロー」。

淡々とした歌モノ「トウチュウカソウ」、ファンタジックなメロディアスチューン「PROOF」を挟んで、キャッチーに全振りしたポップロック「無限☆STAR」でクロージング。

癖は強いものの、やりたいことははっきりしていたのではないかと。

可愛い歌声、キャッチーなメロディ、メルヘンポップな世界観で勝負、という思い切りの良さが、個性に繋がっていました。

 

ただし、音質的なクオリティは、自主制作レベル。

やや生音と同期のバランスが悪く、同期を多用しているわりには、リズムにも乗り切れていない感。

ボーカルが浮いてしまうのは目をつぶるにしても、バラードである「トウチュウカソウ」の間奏からサビへの流れについては、さすがにダレてしまいます。

激しいバンドであれば、駆け出し中でも勢いで誤魔化せたりしますが、J-POPに寄せるスタイルだと、粗が目立ってしまうのは少し可哀そう。

もっと洗練されてから耳にしたかったな。