セガのゲームは世界いち!/ピノキヲ
![]() |
セガのゲームは世界いち!
909円
Amazon |
1. セガのゲームは世界いち!
2. せげいちぱんく!(無修正80‘JAP HARD CORE ver )
ゲーム機「ドリームキャスト」だけを使って楽曲制作を行う、ピノキヲの1stシングル。
活動開始から19年目にして、初の流通作品となります。
ジャケットデザインが、ドリキャスのゲームソフト風というこだわりよう。
写真で見るだけでは気付かない細やかなギミックには、ぜひ手に取って感じてほしいところ。
セガの社名を連呼する問題作ではありますが、ある種の自己紹介的なナンバーとも言えるのでしょう。
収録曲は、「セガのゲームは世界いち!」と「せげいちぱんく!」の2曲。
もっとも、どちらも元ネタは同じであり、実質的にはアレンジ違いとなるのですかね。
歌詞カードを読んでみると、印象的なワードがいくつか並べられているだけで、一部抜粋した部分だけを記載しているのかな、と思ったのですが、本当にそれだけだった。
とにかくセガから発表されたハード機や関係者に敬礼して、世界一だと囃し立てるのみ。
ここまでゴリ押しされると、嫌でも覚えてしまうし、耳に残って離れなくなりますよ。
「セガのゲームは世界いち!」は、軍歌っぽく仕上げて世界観重視に。
「せげいちぱんく!」のほうは、スピードを速めて、気の抜けた合いの手が加わります。
ブレイクのくだりでの台詞が異なっているのだけれど、共通するのはライバルゲーム会社への恨み節。
これ、どちらかといえば、セガよりもこっちに見つかると危険なのでは。
他にも世に出したい曲はたくさんあっただろうに、とんでもない楽曲を選んだものです。
メロディらしいメロディがなく、好き嫌いははっきり出そうだが、誰が聴いたとしてもインパクトは絶大。
下手にタイプの違う楽曲で薄めるよりも、ひとつのモチーフで押し切ってしまえ、という割り切りが奏功していました。
初の流通作品にこれをぶつけてくる勇気には脱帽。
これぞ、インディーズマインドである。
次に流通作品が出るのはいつになるかわかりませんが、出来れば熱が冷めないうちに、と期待してしまう1枚。