THE UNDERWATER ROOM / SCA | 安眠妨害水族館

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THE UNDERWATER ROOM/SCA

THE UNDERWATER ROOM THE UNDERWATER ROOM
2,080円
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1. Genocide Cinema

2. Her Eyes

3. Sex Violent Sex

4. Sapphire

5. Doom

6. Night Bird

7. Dead Man’s Honey

8. The End of The Sea

9. Polluted Water

10. Drowning Fish

11. Seaside Suicide

12. Dolphine

13. Aqua

14. Submarine

15. A Sunken Town

16. Greening of The Desert

17. Float

 

POISONOUS BAUM RECORDINGSを運営するSCAさんによる2015年発売のソロアルバム。

V系シーン的には、地獄絵のVo.レアさんとの期間限定ユニット、usemonoが記憶に新しいところでしょうか。

 

ジャケットのイラストは怪奇漫画家の児嶋都氏が担当。

インダストリアルなエレクトロノイズを主軸としながら、様々な音楽に精通していることが伺える全17曲が収録されています。

前衛的ではあるのだけれど、EBMにも聴こえるし、ニューウェイブも通っている気がするし、テクノと言えばテクノ。

ルーツ的なサウンドにも聴こえるから不思議なもので。

 

ノイズという音楽ジャンルの宿命であるが、どうしたって聴く人を選ぶ音楽性。

マニアックで、アングラ気質で、難解で聴きにくいということに限れば、その他多数の作品と同様です。

一方で、硬質なビートを軸に据えていることで、とっつきやすさも求めているのがSCAさんのサウンドの特徴。

やっぱりマニアックだし、アングラ気質だし、難解なのだけれど、ほんのちょっと聴きやすいという感覚を与えるわかりやすさがあるのですよ。

 

曲数を詰め込んだわりには、テンポ良く進んでいくので、大きくダレてしまうこともなく。

ラストの「Float」にて、浮遊感の最大値に持っていくような曲順の工夫は、何気に奏功していたのでは。

 

なお、店舗限定の購入特典として、usemonoにて発表した「mono 1」から5曲のデモ音源が収録されたCDR「偽物」が配布されました。

ただし、先着5名までという高すぎるハードル。

既存曲のデモバージョンということで、ボーカルは暫定的にSCAさんが担当していたときのもの。

更には、レコーディング当日に39℃を超える熱があったようで、本当にコレクターアイテムとして発表しているのでしょう。

 

 

個人的には、肝心のusemonoの作品を入手できておらず、聴き比べができないのが残念。

本作の収録内容を聴く限り、ソロ作品以上にボーカルを担うパートが多いので、レアさんの声で聴いてみたかったな、と思ってしまいます。