Last countdown/KAUXS
Last countdown
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1. Last countdown
北海道を拠点に活動をしているKAUXSの配信シングル。
ex-allure ideaのVo.神羽、Gt.朱莉、Gt.暁が、それぞれKANWA、Ki-、AKIとして在籍しています。
なかなか会場限定CDが手に入れにくい地方のバンド。
流通に乗せるのが難しくても、定期的に配信での作品リリースをしてくれるのはありがたい限りですね。
これで、配信された彼らの楽曲は、「Voice of Mind」、「werewolf」に続き、3曲目となりました。
これまでは、王道的な疾走曲であったり、ダークなミディアムナンバーであったり、あの頃から地続きといった楽曲を送り込んできていたのですが、ここにきて、KAUXSとしての色を出してきた。
「Last countdown」は、爽やかさすら感じられる、アッパーなロックチューンに仕上がっているのです。
タイトル通り、小刻みに叩き込まれるビートにカウントダウンが重ねられ、序盤はスタイリッシュに展開。
この段階ではスリリングにも聞こえるのですが、サビに進むと明るく開け、ポップな要素も強まります。
当初は意外性もあって驚きましたが、突き抜けるぐらいの清涼感に、少しずつハマっていくという。
聴き込んでいるうちに、すっかり耳に馴染んでしまいましたよ。
KANWAさんは、癖が強いタイプのボーカリスト。
特にビブラートをかけて歌うようなシーンでアクが強まるのだけれど、この楽曲のように、歯切れよく歌えば悪目立ちしません。
むしろ、持ち前のハイトーンボイスを最大限に活かせており、ポテンシャルを引き出すきっかけになったと言えるのかも。
高音を活かすならバラード、というわけでもないのだなぁ。
思いがけない収穫でした。
出す曲、出す曲、タイプが異なるので、まだまだ音楽性のバラエティは未知数。
もっと広がっていくのか、そろそろ軸とするべきものを見つけ出すのか、今後に期待が高まります。
取り急ぎ、本作単体で聴くよりは、過去の楽曲と併せて聴くと、より楽しめそう。
見た目はだいぶソフトヴィジュアル寄りになってはおりますが、allure ideaのメンバーが再びシーンに帰ってきたという事実。
当時のファンにまで届くと良いのだけれど。