Dʼ ERLANGER TRIBUTE ALBUM~Stairway to Heaven~/V.A.
Dʼ ERLANGER TRIBUTE ALBUM~ Stairway to Heaven ~
3,240円
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1. UNDER THE PRETENSE Remixed by YOW-ROW from GARI
2. LA VIE EN ROSE / HYDE
3. SADISTIC EMOTION / 清春
4. AFTER IMAGE / ACID ANDROID
5. DARLIN’ / Psycho le Cému
6. XXX for YOU / lynch.
7. dummy blue / Angelo
8. LULLABY / INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERY
9. So... / MERRY
10. an aphrodisiac / Justy-Nasty
11. 1999-Shyboy story- / THE SLUT BANKS
12. Dance naked,Under the moonlight. / Rayflower
13. CRAZY4YOU / MUCC
14. MOON AND THE MEMORIES / DEZERT
15. EASY MAKE,EASY MARK / DIR EN GREY
再結成10周年。
今もなお君臨するレジェンドバンド、Dʼ ERLANGER初となるトリビュートアルバムです。
長く活動してきたバンドのトリビュート作は、その懐の広さを示すかの如く他ジャンルのバンドによるカヴァーが聴きどころになったりするものなのだけれど、純粋にV系シーンに限定した人選になっているのが特徴でしょうか。
しかも、同年代のバンドだけに偏るのではなく、若手からベテランまで、シーンを総括するように集められたといったところ。
改めて、彼らの影響の大きさを感じさせてくれました。
序盤から、HYDEさんの「LA VIE EN ROSE」と、清春さんの「SADISTIC EMOTION」と、楽曲的にも面子的にも、おいしいところを立て続けに送り込む贅沢さ。
二人ともフォロワーをたくさん生んだオリジナリティ溢れるボーカリストではありますが、それでもkyoさんの面影がチラついてくるのだから面白い。
HYDEさんについてはバックバンドもDʼ ERLANGERということで、ある種の成りきり感も面白さと捉えたいですね。
なお、ACID ANDROIDではkyoさん本人がボーカルをとっていますので、本家メンバーは全員L'Arc~en~Cielと絡んで参加したことになります。
もうひとつの目玉は、 INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERYのスペシャルセッション。
そこまでLUNA SEAとGLAYの融合!という感覚はないのだけれど、TERUさんの声にハマるポップな選曲でした。
本家を意識してであろうガツガツ前に出てくるドラムが、実は気が効いているな、と。
カヴァー慣れしているのは、やはりMERRYとMUCC。
前者は自らにハマる楽曲を選ぶのが上手で、後者はどんな音楽性でもとり込んでしまう柔軟性がある。
また、THE SLUT BANKSの「1999-Shyboy story-」は無条件に格好良かったな。
泥臭くもハードに。
完全に自分たちの色に染め上げていて、百戦錬磨の凄みを感じましたよ。
Angelo、DIR EN GREYも崩し方とリスペクトの塩梅が絶妙で、黄金世代の意地が見て取れたし、最若手となるDEZERTが賛否両論覚悟でポップにぶっ壊してしまうのも、ある意味で彼らの遺伝子。
Psycho le Cému、lynch.、Justy-Nasty、Rayflowerといった面々も、クオリティ高く仕上げており、もはやすべてがメインディッシュ。
このトリビュートは、当たりと言っていいのでは。