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1. 詩踏み
2. 空谷の跫音 feat.SUGIZO
3. Revelation of mankind [REMIX]
DIR EN GREYのメジャー進出後、通算28枚目となるシングル。
フルアルバム「ARCHE」から、1年半を経てのリリースとなりました。
ここ最近、過去のアルバムと向き合うコンセプトでのツアーを行うなど、現在と過去が融合しつつある彼ら。
「詩踏み」は、まさにそれを体現するようなシングルになったのではないかと。
間違いなく、原点に立ち戻るような「ARCHE」の流れは汲んでいる。
一方で、シンプルに削ぎ落とす部分だけでなく、深掘りしてマニアックに構築する部分も併存させており、結果として更なる進化も遂げているのですよ。
序盤は激しいサウンドを塗りつぶすように、Vo.京さんのシャウトが耳をつんざき、サビになるとクリーントーンでキャッチーさも見せていく。
彼ららしいフォーマットに落とし込んでいるとも言えるのだが、その実、自由度も高く、純粋なパッションを感じさせる1曲に仕上がっています。
特にギターについては、あえてフリーダムに聴こえるようなラフさを演出として用いていて、この辺り、「ARCHE」を作り上げたからこそ可能となったアプローチなのでしょう。
約3分という短い時間ではあるが、動と静を巧みに組み合わせ、ドラマ性を持たせる世界観の構築力も健在。
これぞ、DIR EN GREYのシングルに求めていたものだ、と興奮してしまう。
新旧どちらのファンにも納得感を与える、インパクト絶大なキラーチューンです。
カップリングとして収録された「空谷の跫音」は、「ARCHE」の収録曲。
しかしながら、本作のポイントは、LUNA SEA、X JAPANのギタリスト、SUGIZOさんとのコラボレーションが実現しているということ。
SUGIZOさんはバイオリンで参加しているのですが、これは、2015年のLUNATIC FEST.でのステージで共演した内容の再現。
アレンジとして大幅に変わったわけではないものの、当時立ち会ったファンにとっては涙モノの音源化といったところですね。
「Revelation of mankind」も、「ARCHE」から。
こちらは、EDM風にアレンジされていて、原曲とはまったく異なる切り口です。
賛否両論ありそうですが、破壊と再構築を繰り返す過程として、リミックスバージョンをカップリングに入れるのは、メジャー初期からの様式美。
オリジナルと比較して良し悪しを語るより、どれだけ原型と変わったのかを楽しむ感覚で耳にするのが正解かも。
待たされた割には、新曲は表題曲のみという点での物足りなさはありますが、楽曲そのもののパワーの大きさには驚かされた。
タイトルから、なんとなくメロディアスなミディアムナンバーを想像していたけれど、良い意味で裏切ってくれました。
意図的に完成度を高めすぎず、成長の余地を与えている印象があり、これがアルバムに入ったときには、どんな顔をしているのだろう、と想像するとワクワクが止まらない。
そのアルバムはまだ先になりそうですが、期待して待っている価値がありそうですな。
<過去のDIR EN GREY(Dir en grey)に関するレビュー>
ARCHE
THE UNRAVELING
UROBOROS
鬼葬
ain’t afraid to die
GAUZE
-I’ll-
MISSA