1. witch craft pictures
2. 9 Ruins
DALLEの3rdシングル。
ライブ会場と通信販売での限定販売となっております。
これまでの２作と同様、DVD付きとCDのみ、２パターンでのリリース。
CDの収録内容は同一。
それであれば、DEADLiESのBa.atsushi、ZIZ、XA-VAT、MALICE MIZERのGt.Kozi、HOLLOWGRAM、KEEL、TAGのVo.ryoという豪華なメンバーが揃っているわけだし、MVも見ておきたい、と思うのがファン心理でしょうか。
ここにきて、"最新型のゴシックパンクバンド"というテーマが、更に深掘りされた印象。
アートワークに、サウンドに。
ゴシック色がとても強いナンバーに仕上がっているのです。
表題曲である「witch craft pictures」は、ダークでデカダン。
無機質なシャウトと語りの掛け合いの部分がおぞましいくらいに不気味である。
足音などのサンプリング音も効果的に使われていますね。
そこから伸びやかなサビが待っているのだけれど、あくまで漆黒のイメージを壊すことなく、教会的で神聖な世界観の構築に成功しているからさすが。
オーケストラ風のサウンドが重なってのクラシカルなアレンジには、インストバンド期のMALICE MIZERのような雰囲気も感じ取れるかと。
カップリングとして収録されている「9 Ruins」は、カオティックなインダストリアルチューン。
台詞のような語りやコーラス的な女声も含まれていますが、大幅に加工されているので、実質的にはインスト曲という位置づけで良いのかも。
こちらは、単体でインパクトを与えるというよりも、「witch craft pictures」で表現したものを、更にディープに突っ込んだ感覚。
これまでの２作は表題曲のリミックスが収録されていたことを勘案すれば、その解釈もあながち間違いではなかったりして。
ライブの本数が少ない分、そのタイミングで音源をリリース。
ハードルが高めになりそうなものだが、通信販売というエクスキューズ策も講じており、気になったときに手にすることができる環境を構築済み。
したたかだな、と思うものの、ありがたいのも事実です。
やりたいことがはっきりしてきて、ますます魅力が増したDALLE。
V系発のゴシック好きなら、手を出して損はないはず。
＜過去のDALLEに関するレビュー＞
Asphalt. EP
FENCES EP