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1.夜と音
2.WORLD(アコースティックver)
DOGinTheパラレルワールドオーケストラのVo.春さんが、オーダーメイド解散後に期間限定で活動していたユニット。
春さん以外のメンバーは、11人の氷男という設定で、ライブの度に流動的に変わるセッションバンド的な位置づけでした。
本作は、2008年にリリースされたシングル。
3タイプが存在し、すべて完全受注通販限定作品となっています。
本作は、「皆既月蝕DISC」。
「皆既地球蝕DISC」は、バンドアレンジとアコースティックアレンジが逆に。
「皆既日蝕DISC」は、実質的に別作品となっており、「電脳花壇」と 「lavo」の2曲が収録されているようです。
「夜と音」は、マイナーコードで疾走するギターロック。
ザクザクしたバンドサウンドに乗せて、流れるように進行するメロディが、サビになって開けて華やかに。
このポップ感は、春さんらしいですな。
ほんのりと切ない雰囲気があるのもポイントか。
前半の勢いのまま突き進んでも面白かったとは思いますが、これはこれで、耳に残りやすいとも言えるでしょう。
カップリングは、「WORLD(アコースティックver)」。
このバージョンでしか聴いていないので、オリジナルとは比べられないのですが、フワフワと浮遊感のあるサウンドに乗せて、しっとりと歌い上げています。
アコースティックということで、大人しめのアレンジ。
しかしながら、途中でディストーションがかかったエレキがギュンと入ってくるなど、アクセントを加えているのも聴きどころなのかな。
少し、間延びしてしまう部分はあるので、本来のバージョンも聴いてみたくなりますね。
音質については、あまりクオリティは高くないかな。
ボーカルが埋もれがちで、メロディが良くても、ガチャガチャして聞きにくくなってしまっているのは残念。
とはいえ、らしさは発揮できているとも思うので、春さんファンなら。
オーダーメイドと、DOGinTheパラレルワールドオーケストラの間、空白の歴史を埋めてくれる作品。
手に入りにくいものではありますが、中古ショップにたまに流れてくるので、価格次第で触れてみるのも良いのかも。