ツラヌクヲト / レオン | 安眠妨害水族館

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ツラヌクヲト/レオン

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1. ツラヌクヲト
2. 捨て猫のバラード

ex-ぐりむのVo&Gt.タケルさんを中心に結成されたレオンの1stシングル。
サポートにex-餞、ex-ポロリのGt.椿さんが参加しています。

「ツラヌクヲト」は、爽やかなギターのリフから始まる、ストレートなナンバー。
タケルさんが作曲を担当していることもあってか、少しメルヘンな要素もありますかね。
もっとも、可愛さ、ポップさを強調するというよりは、ロックテイストを求めるイメージ。
まだ前身バンドの方向性を残そうとする意志も見られますが、邦ロックシーンに歩み寄っていきたいという思惑を感じるアレンジと言えるでしょうか。

歌い方にも、荒々しさを求めているような印象。
ただし、タケルさんの持ち味である甘い歌声にハマるかと言われると、まだ、そこまでは至っていないかな、というのが正直なところ。
やはり、彼の声にはポップソングが合っている、と思ってしまいます。
疾走感があってキャッチーなサビでの本領発揮っぷりに、安心したリスナーも多いのでは。

続く「捨て猫のバラード」は、しんじぃさんの作曲。
こちらは、どことなく哀愁が漂うミディアムナンバーに仕上がっています。
メンバーが所属していたどのバンドともイメージが違う、大人びた雰囲気。
王道とは外れる実験的な楽曲なのかもしれませんが、案外、こっちの路線のほうが馴染んでいたりして。
サビのメロディは、シドの「紫陽花」っぽさもあるかな。

連続リリースの第一弾として発表された本作。
レオンとしての初音源ということもあって、発売当初は注目を浴びたものの、全体像を把握するには断片的すぎたか。
曲数的なボリューム感も相まって、掴み切れないままで終わってしまったのが惜しまれます。
アルバム作品が聴いてみたかったな。

<過去のレオンに関するレビュー>
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