1.バレリーナ
2000年に配布されたALPHAのデモテープ。
彼らにとっては、これが初音源だったでしょうか。
当初はSoleilに所属し、後にPS COMPANYに移籍しました。
移籍と同時にドラムが加入し、Ashと改名しています。
Versaillesに加入したmasashiさんが在籍したことでも知られていますでしょうか。
デモテープということもありサラサラ音混じりで、決して良い音質ではありません。
演奏もところどころもたついていたり、リードギターの音が大きくてバランスが悪かったり、粗さが目立ちます。
一方で、初期衝動というか、これを代表曲にしていくんだ!というパッションのような意気込みを感じる。
ダークでキメの多いイントロ、少し抑え目にサビでの爆発を期待させるAメロ、徐々に音が重なり盛り上がり出すBメロ・・・
とにかく王道感があり、気持ちが良い構成になっています。
そして、待っているのが、流れるように疾走していくメロディアスなサビ。
こういうマイナーコードに抜けていくボーカルラインがツボでツボで。
ラストに大サビがあり、更に余韻を深める工夫も、ベタベタ、コテコテな雰囲気を増している。
言ってしまえば、当時としてはありがちな楽曲ではあるし、展開が読めてしまうという部分は否めない。
ただ、10年以上経った今、この手のバンドが淘汰された中で、聴き返す曲のひとつに、これがあるんですよね。
最大のネックが、デモテープという媒体にあるので、再録かリマスタリングをしてほしかったなぁ。
(追記 : Ashの会場限定CDのボーナストラックとして再録されているようですが、バンドアレンジではないようです。)
Ashでも、この系統は引き継がれていたので、音質を気にする人は、そちらでCDを聴くのをおススメします。