20th L'Anniversary LIVE@味の素スタジアム(2011.5.29) | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

2日目も行ってきました、ラニバーサリー。

初日も雨降りではあったものの、パラパラ程度で済んでいたのですが、この日は土砂降り・・・

とにかく、天候に泣かされたところではありました。


個人的には、初日のセトリでお腹いっぱいだったのですが、98年以降の楽曲にも、当然ながら好きな曲や聴きたい曲はあるわけで、レア度は低まるとはいえ、やはり楽しみ。

アリーナ席のBブロック下手側と、なかなかの良席でした。

前日が上手側のスタンド席だったので、外から眺めていた光景に、この日は自分が参加するという感覚でしたね。


スタッフの誘導が相変わらずグダグダで、またも30分くらい押してのスタート。

雨の影響か、機材やモニターに、多少不具合もあったようですが、無事開始されたので一安心。

セトリだけでなく、衣装も、みなさん前日から変えてきていましたね。

hydeさんがサングラスをかけていたのが、98年~現在のラルクを象徴しているなと思いました。


セトリは以下のとおり。


1. READY STEADY GO

2. Pretty girl

3. NEXUS 4

-MC-

4. HEAVEN'S DRIVE

5. LOVE FLIES

6. snow drop

7. ALONE EN LA VIDA

8. 叙情詩

9. NEO UNIVERSE

10. Driver's High

11. REVELATION

12. DRINK IT DOWN

13. 花葬

14. 浸食~lose control~

-VTR-

15. HONEY

16. SEVENTH HEAVEN(イントロでMC)

17. STAY AWAY

18. Link

-MC-

19. 瞳の住人


en1.forbidden lover

en2.MY HEART DRAWS A DREAM

en3.GOOD LUCK MY WAY

-MC-

en4.BLESS


セトリを見ればおわかりかと思われますが、リリースラッシュだった98年以降からのセトリだったため、23曲中20曲が、実にシングル曲。

ほとんど、ベスト盤的な構成だったのではないかと。

それでも、だいぶやっていないシングルも多いんですけどね。

「DAYBREAK'S BELL」や「DIVE TO BLUE」も聴きたかったなぁ。


初日が、魅せるライブだったのに対し、2日目は、盛り上げるライブ。

この違いが、初期と現在のラルクにおける、一番の差なのではないでしょうか。

ステージが神聖なものであった時代が長く続きましたが、最近のV系のライブは、オーディエンスも含めて盛り上がってこそ、という価値観に変化している。

ラルクは、スタイルを貫きつつも、そういう変化に敏感に対応しているから、20年間シーンのトップを走れているのだな、と再認識。


hydeさんは、若干、歌が荒々しかったような気がします。

初日は、艶やかに歌い上げていたような部分も、ちょっと苦しさが見えてしまっていたかな。

2日で45曲、さすがに負担は大きいでしょう。


雨のせいで、というところが大きいのだと思いますが、ステージの使い方も、初日よりも狭かったような。

特に弦楽器隊は、あまり濡れて手元が狂ってもいけないので、花道まで駆け上がってくる回数は少なかったですね。

また、これは雨のせいで機材がおかしくなったのか、アリーナでは音のバランスが狂うのか、ベースがほとんど聞こえませんでした。

ギターとドラムだけに合わせてボーカルの声が重なるようなイメージだったので、ちょっと感覚的には気持ち悪かった。


本日のVTRは、「HONEY」でした。

メドレーで歌うメンツは、初日と一緒ですが、昨日yasuさんが務めたトップ兼アンカーは、DAIGOさん。

狩野英孝さんのパートが、増えててびっくり(笑)


これが終わり、どよめきが冷めぬ中で、本家ラルクの「HONEY」が。

わかってはいても、大きな歓声。なんだかんだで、かなりのセールスをあげた楽曲ですね。

hydeさんがギターを構えるまでの時間を、こうやってVTRでつないだ工夫も見事。

また、続いて「SEVENTH HEAVEN」のイントロへの導入となる打ち込み音が鳴り出すのですけれど、kenさんが、ここでまさかのMC。

リズムに合わせて、喋っていくという斬新すぎるスタイルで、コール&レスポンスを行っていました。

「20年やっていて初めて」って、そりゃそうだ。


「STAY AWAY」と、「Link」では、会場内に大きなバルーンがいくつか降ってきて、それをオーディエンスが運んでいくという演出がありました。

これ、初日もあった演出で、スタンド席から、面白そうだなぁ、と見ていたのですが、実際にアリーナにいると、結構びっくりしますね。

ステージを見ていたら、突然後ろからバルーンが飛んできて、頭にぶつかりそうになったり、せっかく自分のほうに飛んできたのなら、触ってみたい、レシーブしてみたいという欲求もあるため、それを待っていると、ステージのおいしい場面を見逃してしまうという。

ステージとバルーン、両立は難しい・・・


「Driver's High」もそうですが、「Link」は、とてもライブ映えするな、と感じました。

昂揚感のあるメロディは、夜風に心地よく響く。

クラップをすると、袖口から雨が入ってきますが、それすら気にならないほどの楽しさ、一体感があります。

ラストに、「瞳の住人」をやってくれたのも嬉しかったな。

サビの、もっともキーが高くなる部分のファルセット、この日のhydeさんのコンディションじゃ厳しいかな?と心配していたのですが、杞憂に終わる。

とても澄んだ声で、しっとり歌い上げる姿が、とても格好良かった。


アンコールは、予想できたのは、「MY HEART DRAWS A DREAM」くらいですかね。

これは、「夢を描くよ」の合唱がお決まりなので、未曾有の大震災が発生した環境下、勇気を与える名曲として、やらなければいけない楽曲。

そういう意味では、「forbidden lover」が意外でした。


新曲、「GOOD LUCK MY WAY」も、ライブでは初披露でしょうか。

特にタイトルコールや、MCもなく、当然といった顔をして、さらっと演奏してしまうあたり、潔くて格好良い。

曲ももちろん格好良くて、ライブでも、疾走感のあるナンバーがほしいところで重宝されそう。

前半の掴みか、後半のラストスパートで聴いたら、とても盛り上がるでしょう。


ラストは、「BLESS」を歌い上げて。

最後、銀紙が雨空に舞ったところは、鳥肌モノでした。

アルバムには、現時点で未収録のため、全編聴いたことはありませんでしたが、締めにふさわしい楽曲といった印象で、これは久々に良いバラードをドロップしたもんだ。

てっきり「Pieces」だと思っていたので、これは嬉しい誤算。


終わった後も、名残惜しそうにステージを走り回るメンバーたちに、これからも何かやってくれそうなオーラを感じましたね。

MCで喋る機会がなかったyukihiroさんも、前に出てきてお立ち台でポーズをとったり、サービス精神旺盛。

挨拶をしたり、バナナを投げたり、自由度が高いラストシーンでしたが、雨の中でも堂々と普段と変わらないアクトができるラルクは、百戦錬磨なんだと実感します。


ところで、ラニバの主要都市ツアーと、ワールドツアーが決まったとの告知もあり。

これ、どの会場でも土・日のツーデイズなんですけれど、今回と同じ構成のラニバなのかな・・・?

だとすれば、土曜日だけ、チケットがプレミア化しそうだ。