1.C-72
2011年1月1日、情報が解禁された-varell-の1stデモCD。
1月26日からライブ会場や、一部のショップにて無料配布されるようです。
メンバーさんのご厚意で、正式に配布が開始される前にいただくことができました。
最近、バンドマンさんのほうから、blog読んでますよと声をかけられることも増えてきていて、嬉しいやら気恥ずかしいやら。
誰が見ているかわからないので、あまり変なことは書けないなぁ(笑)
デモ作品ということで、演奏も音質も荒々しい。
初期衝動で作り上げたような初々しさがあって、それはそれで微笑ましいですね。
クオリティは決して高くないけれど、まずは名前だけでも覚えてもらおうという心意気は良いと思います。
楽曲としては、今風のヴィジュアルラウド的なサウンドに、機械音が効果的に挿入されていて、何だか面白いアレンジ。
もっとも、ラウドな演奏に無機質な同期というスタイルは、ギルガメッシュをはじめとして、徐々に浸透しつつある音楽性ではありますが、この曲が特徴的だなと感じたのは、その歌メロのポップさです。
ゴリゴリした重低音に、カラっと晴れたような歌声のアンマッチ。
Vホス的なキラキラバンドがやっているならともかく、硬派さのあるバンドで、こういうポップなメロディは意外性がありすぎて、なんだか不思議な感覚になる。
この1曲だけで判断はできないのだろうけれど、十分、気になってしまうような癖がありますね。
挨拶代わりの無料配布モノということも考えれば、なかなか良い選曲なのかもしれません。
まぁ、課題は相応にありますかね。
演奏はもっとまとまらないと厳しいところもありますし、ボーカルも不安定。
特にボーカルは、下手というよりも、歌い慣れていない印象を受ける。
なんだか、カラオケではじめて歌う曲みたいな頼りなさがあるのですが、どうでしょう。
ライブで育てる前に音源化したという感じなんでしょうかね。
単に歌い慣れていないだけだったら、レベルアップの余地は十分にあるはずなので、頑張ってほしい。
音のバランスも、少し聴きにくさを与えてしまっているかな。
ミキシングが上手だったら、更に良い印象を与えていたと思わせるだけに、もったいない。
とはいえ、今後、どう成長していくかが、楽しみなバンドです。
本作については、なかなかオリジナリティあり。
店頭に置いてあったら、是非とも手にとってみてください。無料なんだし。