Innovator&ラスカル解散イベント@HOLIDAY NAGOYA(2010.8.9) | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

shift brain presents「Innovator&ラスカル解散イベント」に、旅行ついでに行ってきました。

たまたま夏休みの日程と、トーマスの東名阪ツアーの日程がかぶったので、ボトムラインで雀羅が一日復活している中、ホリデーに行くっていう無茶なスケジュール。

ロッキンジャパン帰り⇒夜行バスで名古屋は、さすがに厳しかった・・・



VULGARIZE


名古屋らしいラウド系バンド。

この日、解散を発表していました。

正統派なラウドで、悪くはないのですが、メロディになったところでの歌唱力に不安な部分あり。

全体的に、曲の系統が同一方向にまとまりすぎていて、初見だと曲の区別がつかないのも、インパクトが薄まる原因でしょうか。



OMEGA


地元バンドとして、そこそこ人気があるようでした。

今度、主催もあるみたいですね。

しかしながら、演奏力、歌唱力のレベルが、動員に追いついていない・・・

音楽性としても、個性があるバンドではなかったし、まだまだ方向性が定まっていない印象でした。

地元の人気バンドを発掘したかったのですが、残念。



Un=「XAG」


関西バンドなのでしょうか。

10年前にはたくさんいた、病的、キ○ガイ的なキャラを売りにするバンド。

逆に新鮮でした。

スキルはやや不足しているものの、奇声や狂った笑い声でうまくカバーしているなと思う。

フリ講座なんかをしていて、曲数が少なかったのはもったいないなぁ。



BLAZE


硬派な音使いのロックンロールバンド。

この中で聞くと、スキルがかなり安定しているように思いました。

特に、ベースは上手かった。

結構、めちゃくちゃな動きをしているのに、しっかり難しいフレーズを弾いているイメージ。

後半、ただの煽りバンドになってしまっていたのが個人的には減点ポイントでしたが、もっと硬派な雰囲気を活かしたステージができれば、面白いかも。



トーマス


贔屓目もあるのかもしれませんが、スキル、ステージングが圧倒的だった気がします。

初名古屋ということでしたが、アウェー感はあまりなく。

いつもどおりと言えばいつもどおり。少し地方ならではのサプライズもほしかったけれど。

余計な部分は省き、とにかく曲を畳み掛ける姿勢が良いですね。

ほかのバンドが3、4曲しかやっていない中、5曲やれたのは、インパクトとしても有効だったのではないかと。

会場限定販売で「ピストル」がリリースされたとのことでしたが、無事ゲットできました。



SSS


ミクスチャー系の継続セッションなのかな?

動員が一番あったような気がしました。

ボーカルは、歌唱力こそ微妙だったのですが、ノセ方は上手く、ベースのテクニックもなかなかのお手前でした。

ドラムが少しもたついていたのと、ギターが一本だったのですが、少しアレンジ面で煮詰まっていない部分が気がかりでしたが、オリジナルをやるセッションバンドとしては、まぁ、こんなものでしょうかね。

衣装はだいぶカジュアル。

お洒落系が好きな人なら、っていうところでしょうか。



SeciliaLuna


最近流行りになりつつある耽美メタルバンド。

ベースの人が女性だったのですが、自分の活かし方をわかったステージングで好印象。

振る舞いのかわいらしさと、メタルのゴリゴリのフレーズとのギャップはインパクトがあります。

世界観もしっかり作りながら、ノリとしてはお洒落の要素も取り入れていて、モッシュや煽りパートなど、ライブが楽しいバンドとしての方向性を模索中といったところでしょうか。

個人的には世界観オンリーのほうが格好いいとは思っていますが、飽和しつつあるジャンルですので、こういう形でまとまっていくのもひとつの方針かな。

メロディアスで美しい旋律は印象的でした。



Ridiot


流行のキラキラ・ミクスチャー系のバンドですが、なかなか曲がよかったです。

歌唱力も演奏力も、抜群とは言えなくとも問題ないレベル。

この日で、もっとも興味を持ったバンドだったりします。

こういうバンドの課題は、インパクトをどうやって出すかでしょうね。

相対的にレベルが低いイベントだったから目立ちましたが、そこそこのイベントだったら埋もれてしまうかも。

王道だからこそ、何か魅せ方に工夫がないと厳しいかもしれません。

逆に言えば、何か癖をどこかでつけれれば化ける可能性は秘めているバンドだと思いました。



ラスカル


この日で解散だったのかな?

まだこんなバンドがいたんだ、という正統派なオサレ系の系譜。

シャッフルリズムや楽しげなフリで、バンギャを躍らせてなんぼといったバンドでした。

ボーカルとベースがぽっちゃり系で、華もあまりなく。

うーん、懐かしさはあるけれど、好みではないんですよね、こういうノリ。

正直、特に印象に残らず終わってしまったといったところ。

お疲れ様でした。



勝手な印象として、名古屋のバンドは上手くて玄人好みというイメージがあったのですが、イベントが悪かったのか、東京の同規模のバンドだったら、もっとスキルが高いのにな、と思ってしまう場面がいくつか見られました。

やはり、東京ほどバンドの淘汰がされておらず、東京一極集中っていうのが実態なんでしょうかね。

バンドのノリとしても、ネオヴィジュアル系と呼ばれる前の、古き良きを引きずっているバンドが多く、それはそれでマイナス点はないのかとは思いますが、もう少し工夫があっても良かったんではないですかね。

結局、気になったバンドは、東京や関西のバンドという結果。

今度は、もっと中堅どころの名古屋系バンドのイベントにでも行ってみたいところです。