我々人は、「感覚」、「感情」、「思考」、「意欲」、「意識」をもって生きていますが、動物も同じで、身体のどこかが「痛い」、「苦しい」、「痒い」などの感覚が続くと、感情、思考、意欲、意識に悪影響を及ぼし、生活の質が低下します。
筆者のブログを訪れてくださる飼い主の方の多くは、伴侶動物のことを何よりも大切にしていて、動物の感覚に異常がみられるとすぐに気付き、動物病院に連れて行き治療を受けさせます。
伴侶動物が重い病気だったりすると、自分たちの生活をないがしろにしてまで愛する子に尽くす人もいて、そういう飼い主の子は間違いなく幸せなはずですが、当の動物たちはどう感じているでしょうか。
優しかった飼い主が怖い顔ばかりして、無理やり薬を飲まされたり、注射されたり、嫌いな動物病院に何度も連れて行かれたりして、その意味を理解できない動物たちは、「なんでママはこんなことするようになったんだろう...」と悲しい気持ちになり、ストレスがたまり、免疫力が低下し、病気が悪化するケースもあります。
愛する子のために必死にやっている飼い主としては泣きたくなります。
でも、大好きな飼い主が泣いてしまったら、その子はもっともっと辛くなるので絶対に泣いてはいけません。
怒ってもいけません。
悲しい気持ちは胸の中に封印し、目的を定め、愛する子のために詐欺師になるのです。
愛する子を笑ってだまし、「薬を飲むこと」、「病気を治すこと」を楽しいことと思わせるのです。
例えば、飼い主が食べているものや飲んでいるものを欲しがるような子は、それを上手く利用して薬を飲ませる、動物病院に行くのが嫌いな子は、家族皆でピクニックした足で全員でワイワイ楽しく動物病院に行ったり、仲良しの兄弟や大好きな友達を一緒に連れて行くなどして、動物病院は楽しいところだと思わせるのです。
伴侶動物は、基本3歳児なので、その目線でやってみると意外とうまくいったりします。
3歳児は、大好きな家族の真似をしたがるし、家族が皆、笑って楽しそうにしていると、それだけで嬉しくなったりするものです。
食欲がおちているときの投薬は難しいですが、たとえ、スポイトからであっても、伴侶動物のそばで、飼い主がスポイトで水などを自分の口に入れ、「美味しい!」と言って笑うなどを続ければ、そのうち欲しがるようになるはずです。
やきもち焼きの子は、他の子やぬいぐるみなどを使ってやきもちを誘導してやるのもアリだと思います。
欲しがる瞬間を逃さず、薬が入ったスポイトを上手く口に入れてあげればよいと思います。
そして、必ず「おいしーね!」と満面の笑顔で言ってあげてください。
毎回欲しがるようになればこっちのものです。
人は笑うことによって免疫力がアップし、逆にストレスや悲しみなどのマイナス感情は免疫力を低下させることが分かっています。
これは、「作り笑い」でも同じで、作り笑いを続けるだけでも、NK細胞が活性化するという実験結果もあるため、詐欺師になった飼い主にとってもよいことなのです。
大阪の大学が「笑い」で証明。がん治療の鍵は自律神経を整えること | 医療法人輝鳳会クリニック|NK療法、iNKT療法によるがん治療 (ganno-clinic.jp)
猫は、犬や鳥のように一筋縄ではいかないかもしれませんが、「うちの子」に合ったできるだけ楽しい方法を見つけて、病気を治してあげて欲しいと願います。
【追伸:ワクについて】
筆者の大切な家族、オキナインコのワクを滞在先の軽井沢でロストし、もうすぐ4カ月になります。
動物病院の選び方と諸々 ~ペットと飼い主の幸せのために~ (ameblo.jp)
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