筆者の友人の殆どは、50代~60代ですが、昔からよく知る彼らについて最近よく感じるのは「男性の子供返り(無邪気さや甘え、感情の露呈)」と「女性の男性化(力強さ、割り切り、決断力)」です。

 

加齢によるホルモンバランスの変化は、こうした精神面・感情面の変化と深く関係しています。

ホルモンから見る男女の変化

1. 女性の「男性化」と力強さ

閉経を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンが急激に低下します。

 

  • エストロゲンの低下: 感情を前向きに安定させるエストロゲンが減ることで、かつてのような「きめ細やかな配慮」や「周りへの気遣い」にエネルギーを割く傾向が減り、本音で生きるようになります。

  • テストステロン(男性ホルモン)の相対的優位: 女性の体内でもわずかに男性ホルモンが作られています。エストロゲンが激減することで、相対的にテストステロンの影響が目立つようになります。これが自立心、決断力、行動力、図太さといった、いわゆる「男らしさ」や力強さとして表面化します。

2. 男性の「子供返り」と感情の豊かさ

男性は40代以降、男性ホルモンであるテストステロンがゆるやかに低下していきます。

  • 競争心や威厳の減退: テストステロンは「社会的な縄張り意識」「勝負欲」「感情を押し殺す理性のタフさ」を司っています。これが減ることで角が取れ、穏やかになり、競争から降りて素直な感情を出すようになります。

  • 感情のストッパーが外れる: テストステロンの低下とともに、涙もろくなったり、甘えん坊になったり、自分の好きなことに無邪気に没頭する「子供のような一面」が前面に出てきます。

社会的・脳科学的な要因

ホルモンだけでなく、50代~60代にかけては人生の節目に伴う役割の変化脳の加齢も影響しています。

 

1.男性のケース(子供返り)

会社の肩書や「一家の大黒柱」という重圧から解放され、鎧を脱げるようになり、感情を抑制する前頭葉の働きが穏やかになり、喜怒哀楽がストレートに出ます。

 

2.女性のケース(男性化)

子育てや家事の重責から解放され、「自分の人生を自分で決める」主導権が得られるとともに男性と同様に抑圧が取れ、人の目を気にせず言いたいことを言えるようになります。

 

 

加齢によって「男女差の垣根」が低くなり、女性はよりアクティブでたくましく、男性はより素直で感受性豊かに変化していくのは、生物学的にも自然なプロセスと言えます。

 

男女ともに「自由に生きるようになる」ことはよいことですが、大切なのは「相手を思いやる気持ち」で、加齢とともにホルモンや脳がどんなに変化しようとも、それだけは失わないようにしたいものですね。

 

【家の中で自由に生きるオキナインコのアイ】