日本獣医師会が2015年、犬猫の飼い主に対し、伴侶動物を最も頻繁に診てもらっている動物病院についてどの程度満足しているか調査したところ、

「非常に満足」:24.1%

「やや満足」:52.2%

「どちらとも言えない」:21.0%

「やや不満」:2.4%

「非常に不満」:0.4%でした。

家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度) (lin.gr.jp)

 

これを飼い主の性・年代別にみると、女性は男性に比べて総合満足度が高く、特に女性は若い年代ほど高く、20代では「非常に満足」が34%にまで達しました。

 

犬猫の年齢別では、犬も猫も若い子ほど総合満足度が高く、0~6歳の猫の飼い主は「非常に満足」が28%と他と比べて高い結果となりました。

 

一見、動物病院に不満をもつ飼い主は5%以下と少なく問題はなさそうに見えますが、「どちらとも言えない」と回答した飼い主が全体で21.0%と多かったことが筆者は気になりました。

 

「どちらとも言えない」人は、13歳以上の動物の飼い主では、犬:23.5%、猫:25.2%と高まります。

 

「どちらとも言えない」を選ぶ飼い主は、何らかの理由で明確に回答できないのです。

 

満足はしていないけれど、「不満」と言い切ることもできない「何か」がそこにあるのです。

 

それは、獣医師の人柄、治療法、費用、待ち時間の長さなどについて、いい所と悪い所が混在しているなど色々ありますが、いずれにしても、獣医師と飼い主のコミュニケーションが十分でないことがベースにあるように思います。

 

獣医師側からすると「しっかり分かるように説明した」つもりでも、飼い主にとっては「自分が理解できないのが悪いのは分かっているけど、よく分からないうちに高額な検査や治療をされた」などです。

 

たとえ伴侶動物の病気が治らなかったとしても、獣医師らの対応を十分理解し納得できていれば、動物病院に対し「何か」は生じないはずです。

 

この「何か」を生じさせないよう、「どちらとも言えない」と回答せざるを得ない状況にならないよう、飼い主には自身が納得できるまで獣医師と積極的にコミュニケーションをとってわだかまりをなくし、伴侶動物のために頑張って欲しいと思います。

 

【追伸:ワクについて】

筆者の大切な家族、オキナインコのワクを滞在先の軽井沢でロストし3カ月半になります。

動物病院の選び方と諸々 ~ペットと飼い主の幸せのために~ (ameblo.jp)

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