コペンハーゲン訪問記その④フレデリクスボー城 | ダジャレコーチの独り言

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11/28(火)湖畔にただずむデンマーク一美しいといわれるフレデリクスボー城を訪問。   コペンハーゲンから北へ電車とバスを乗り継いで約1時間のヒレレズ市に所在している。   ヒレレズ市は人口3万5千人。シェラン島で3番目に大きい。日本では網走市と同じサイズなのだが、デンマークでは堂々たる中堅都市である。


フレデリクスボー城は北欧で一番大きいルネサンス様式の城で、1560年からフレデリク2世らにより建築された。地下から4階までが国立歴史博物館となっており館内を見学できる。バロック庭園に囲まれたその広大な城は、評判通り大変美しかった。きっと春や夏に訪れたのなら、その壮麗な美しさに30分くらい立ち尽くしたことだろうが冬の時節では吾輩は5分が精一杯。


城の内部を飾る装飾が荘厳で美しく、また壁画が当時の歴史を物語っている。宗教関連の絵が多く、強く異文化を感じた。中でもキリスト教徒とイスラム教徒の戦いぶりであろう壁画が印象的で、十字軍の旗がひしめく中で、イスラム教徒の偶像が引き倒されている様子が描かれている。 小室直樹氏の「日本人のための宗教原論」によれば、キリスト教徒が異教徒を駆逐するのは、個々人のヒューマニズムによるものではなく「神との契約」によるものであり、純粋な信仰心の結果とのこと。日本ではこういう宗教戦争の絵巻は見たことがないしその様子は凄惨である。  もっともイスラム教国では、その反対の絵が掲げられているのかもしれないが。


お城の見学を終えてヒレレズ市内の繁華街を散策。「アジアフードストアー」というお店を発見したので入ってみると、残念なことに日本メーカーの食料品は一つも置いていなかった。   それらしいカップラーメンなどを入手。一つ30DKK、660円くらい。雪も降りやまず、寒くなってきたので、近くのショッピングモールへ退避し、BILIKAと呼ばれる巨大なスーパーマーケットで防寒グッズを買い足した。USで言えばウォルマートみたいな感じの店で、デンマーク最大規模のハイパーマーケット。広すぎて、どこに何が置いてあるのか分からず、迷い歩いた。

 

夕食はそのモールの中にある、「Cafe Kaiser」でハンバーガーなど。グーグルの評価は4.0と高く、庶民的でサービスも対応も良かった。出てきたハンバーガーが半生で、ウェイトレスさんに言ったところ、快く作り直してくれて、しかもドギーバックにしてお持ち帰りにしてくれた。 代金は大人3人で800DKK、18000円くらい。倍と思ったら丁度良い感じ。
 

19時をまわると、最寄り駅の電車がすでになく。グーグルマップで、コペンハーゲン中央駅までのルートを検索したところ、バスを二つ乗り継いでまだ列車のある先の駅まで行かねば、行きつけないと判明。ショッピングモールを離れ、街頭を頼りにバス停を探し、極寒の中しばらく待ってやっと来たバスに乗り込む。バスは暗闇の山道をひたすら駆け抜けて行くのだが「このバスで合っているのか?」と不穏な感じ。2本乗り着いてようやく駅に到着すると、次の電車の発車まで残り時間3分を切っていた。急いで向かい側の発車線路へ地下道へ降りて向かおうとしたところ、地下へ降りるエレベーターが故障中。ベビーカーを担いで降り、停車中の路線のエレベーターまでたどり着きホッとすると、ここも故障中という顛末である。ナントカ・カントカまたベビーカーの担いで階段を駆け上がり、列車のバカでかいドアの右側にあるボタンを押して扉を開き、乗り込み、無事に中央駅まで帰着した。


本日の学び。まず、クロンボー城も美しかったが、フレデリクスボー城はその湖とバロック庭園もあり、さらに美しかった。二つの城を見る順番的にも良かったのだと思う。第二に、前日に訪れたヘルシングエーア市もそうだが、ヒレレズ市も美しく、こじんまりとしていて、とても住みやすそうな街であり、市内にホームレスが一人も見当たらなかった。日本では網走市くらいの規模のヒレレズ市だが、繁華街には大きなショッピングモールがあり、そこそこに繁栄している。経済がどう成り立っているのか、詳細を知りたいところだが。次に、ヒレレズ市に暮らす人々はとても親切。地元で同じバスに乗り合わせた中年の男性がバス停から駅まで案内をしてくれたので大変に助かった。感謝である。そして最後に、スマホ、グーグル、ネット、そして携帯充電器に感謝。シムカード入れ替えておいて本当に良かった。何より時間的に十分に余裕を持った旅程を心がけよう。諸兄もご留意あれ。