⑩こども防災春まつり 自衛隊など緊急車両 | 堺市の交通まちづくりを考える会

⑩こども防災春まつり 自衛隊など緊急車両

 こども防災春まつりについてこれまで様々な疑問が新たに湧いたので、2024年3月22日総合防災センターで副所長の梅崎さんに尋ねた。こども防災春まつり8に質問事項をまとめ、総務省消防庁で示された自助共助公助の観点から質した。
 
Q1、発災前に啓発する防災イベントに、発災後に必要となる緊急車両を参加させる理由は?公助アピールなのか?
Q2、それとも本イベントは発災前後の啓発(自助)を目的に行われるのか?
A1、2、「防災」とは、災害対策基本法第二条第二号において、「災害を未然に防止し、災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをいう」と定義づけられています。つまり発災前後の減災を周知する目的でイベントを開催しています。イベントを盛り上げるために、こども目線を取り入れることで、多くの市民に楽しく防災を体験してもらいたいと考えています。

 

Q3、日本郵政車両の参加は何故か?堺市危機管理室防災課所管の防災協定における民間団体等との協定に基づくのか?他市水道局はじめ民間団体との協定があるが、その車両や広告物などの展示は行わないのか?告知はしたのか?同協定には警察や自衛隊との協定が記されていないが、なぜ警察車両や自衛隊戦闘車両が参加するのか?参加することになる経緯は?他行政機関の公助アピールなのか?

A3、日本郵政㈱とは防災協定以外に消防局との協定があり、トイレなど身近な協力関係を築いています。また他市については包括的な地域協定に含まれております。今回の「はたらくクルマ」乗車体験に参加した緊急車両は、意図的に選別したものではありません。

IM3、乗車体験は参加団体が自己完結で展示乗車説明を行なうので、防災センターとして手間がかからず集客できる好都合な存在。しかしながら車両ボンネットに乗せたり二輪車両に跨らせたり、「こども」とのコントラストに違和感がある参加団体も考慮願いたい。要はTPOを踏まえてもらいたいと言うこと。信太山駐屯地では毎年4月にイベントを開催し、防災春まつり以上の車両乗車アトラクションを行っているのだから、専門性に特化した駐屯地イベントで十分だ。

↑Q、この中に間違い車両が2つあります。どれでしょう? A、右下と左下

 

Q4、イベントに参加する自衛隊や警察から助成金が支給されているのか?
Q5、逆に自衛隊や警察のイベントに助成やイベント参加しているのか?

A4,5、自衛隊や警察へのイベント参加はありません。

IM4、5、助成について改めて伺う予定。→副所長

 

Q6、能登地震災害支援の資料はまとめて公開してもらいたいが、可能か?

A6、他部署と検討します。

IM6、消防局のホームページで構わないので消防局の活動実績として公開いただくことが、市民と消防局との信頼がより深まり減災に繋がる。

↑支援活動記録がイベント当日限定で公開された

 

Q7、今年はどれほどの集客ができたか?集客が単純に防災啓発につながると考えるか?

Q8、今後、防災啓発の方針は?自助共助公助の観点から整理して説明願いたい。

A7、8、天候の割に去年並みの入場者数でした。たくさんの入場者はありがたい一方、センター内での事故も危惧します。イベントでは楽しく防災体験いただき、改めてツアー形式の被災体験を通じて防災意識と備えの大切さも実感いただきたい。

IM7、8、堺市議会委員会でも防災まつりについて原稿棒読みで質疑された(2024年3月18日2023年9月20日)。懸垂幕で広告して「西の魚市、東の防災まつり」と言われるほどのイベントに盛り上げろなどとコーチ屋さながらにレクチャーする始末。副所長がおっしゃるように、参加者数で防災まつりを評価するのではなく防災意識と備えの大切さを実感して実践してもらえるかが防災センターの課題なのだから、そちらに重点を置いたイベント開催にすべきだ。前記事で紹介した通り、全く足りていない避難所や非常食防災グッズを市民に周知させることとそれを充実させることが市議の努めだろうに情けない。すぐにでもできるアイデアとしては、平時は防災啓発棟入口に設置されたセンター紹介パンフレットをイベント開催時には会場案内とともに受付で配布したり、広報やそのSNS、協力企業はじめ堺商工会議所などを通じて平時の参加者数を増やしてはどうか。被災時が昼夜で人口構成が変わるので、就業場所も含めた対応が必要。アトラクションをはじめとする設備やアテンドする職員の質は十分に高い防災センターに、これからも盛大な啓発活動を行なってほしい。

 

↑パンフレット棚はストレッチャーにもなるアイデア◎

↑よくまとまってわかりやすい総合防災センターの紹介パンフレット

 

【感想】

 やはり膝を突き合わせて話を聞くと、わかりやすいだけでなく細かなニュアンスまで聞き取れるので相互の理解が深まる。特に消防局の職員は消防庁に向いて仕事をしている感じは否めないが、市長がいる「お城」の本庁職員に比して相対的に若く活気があり、のびのびと職務を果たしている感じがする。また人命を扱う職場で訓練が伴うこともあり、キビキビした感じも受けた。

 

【消防本部】

堺市堺区大浜南町3丁2番5号

電話番号:072-238-0119(代表)

総務課担当 消防司令 太田課長補佐

【総合防災センター】

堺美原区美原区阿弥129-4

電話番号:072-363-2225

予防部総合防災センター副所長 消防司令 梅崎課長補佐