200年住宅のススメ -7ページ目

オーナー会議 = 九州地区

「古材倉庫 グループ」2012春オーナー会議
九州地区会議
                         平成24年4月9日
                        13:00~15:00
                         グリーンホテル
                         
1、 開会
2、 挨拶
市場創造の進む中より「律する」活動が大事になる
仕事を取るのではなく、仕事が来る仕組みを創り出す
2015年に向けて右肩上がりを創り上げたい
3、 コンプライアンスについて説明
4、 今後の方針説明
A、 住育について
コンシェルジュの説明
B、 動的耐震診断について
耐震診断士の理念説明
C、 木のソムリエについて
「仕事に大いに繋がる仕組み」として拡大の意見が多く出された
D、 ソーシャルメディアについて
ブログの内容の充実
5、 意見交換
・ 一般社団の「総会開催」などコンプライアンスの全国への徹底に関して要望がされた
・ グリーン建築の促進の講習の福岡開催の意見が出された

6、 閉会

(9名参加)
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グリーン建築推進協議会 地区会員大会 = 関東地区

グリーン建築推進協議会 主催
関東地区会員会議
                         平成24年4月2日
                         機械工具会館
                        16:00~18:00

1、 開会宣言     佐々木理事長
2、 佐々木会長挨拶
一年間会発展の為に努力して参ります。
2月に全国会員大会を開催し、その内容を多くの方に知って頂きたい。
グリーン建築の推進をしていきたいのでご協力下さい
3、 協議
1、 グリーン建築推進協議会からの説明
全国会員大会の中味を中心に説明がされた。
「住育」「木のソムリエ」「動的耐震診断」「古民家フォト甲子園」などの説明がされた。
4、 利益第2主義の講演がなされた
5、 質疑
Q動的耐震診断に付いて
A「古民家鑑定」時に診断をさせて頂きより安心感有る「市場創造」をしていきたい。「仕事を取る」前提での耐震診断でないようにお願いしたい
Q今後のスケジュールは?
Aホームページ・メルマガで配信していく
6、 閉会        秋葉理事長

(参加者 16名)

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実行委員会 = 兵庫

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兵庫県 古民家フォト甲子園 実行員会(3月) 議事録
平成24年3月31日 PM6:00~ 谷上・千年の宴 議事録:新堂
参加者:鶴谷充男、寺内貞男、加埜貴代美、久保修三、正置久、深尾理事長、新堂

1. 開会のことば →現状、兵庫県内からの応募が無い事。
2. 神戸新聞掲載について →3/30日神戸新聞掲載の「古民家フォト甲子園」の記事について紹介 →5月~8月に開催する「写真パネル展」の開催できる場所の候補選定の依頼。
(「写真パネル展」をコラボ出来る地域イベントなどの候補を挙げる)
3. 次会の実行委員会までの検討事項として
→古民家フォト甲子園ポスター(A1 サイズ)の配布必要枚数を新堂へ連絡する。
4. 閉会のことば

例会 = 兵庫

一般社団法人兵庫県古民家再生協会第3回例会 議事録 平成24年3月31日 PM4:30~ 谷上・千年の宴 議事録:新堂
参加者:鶴谷充男、寺内貞男、加埜貴代美、久保修三、正置久、深尾理事長、新堂
1. 開会のことば
→新会員、正置 久さんのご紹介、自己紹介
2. 報告事項 ・会報について
→「兵庫こうのとり通信」例会時に配布 →製作メンバー:深尾、鶴谷、加埜、新堂 →毎月持ち回りで、会員メンバーのコラムを記載
・全国大会(グリーン建築推進協議会) →鶴谷さんより報告。 →音声データ(配布済)にて拝聴して下さい。
・全国大会(古材倉庫グループ)
→深尾理事より報告
・神戸新聞の反響(3/5 協会設立記事)
→2 件の鑑定依頼、2 件の問い合わせがあった。 →問い合わせについては、1町屋が好きな方で例会参加を紹介。
2大工さんで、例会参加を紹介。
・グリーン建築推進協議会入会の件 →兵庫県古民家再生協会(阪神支部)で入会の申請中である。
・会員募集の件
→12 月~2 月の試験で合格された方へ案内送付。正置さんが入会して頂きました。 →5/29に大阪にて地区大会開催。
全国大会の内容説明。H24 年度のイベント内容説明。
兵庫県 80 名の古民家鑑定士に案内送付予定。会員募集を行う。 →4/20 「伝統資材施工士」講習・試験開催 (エルおおさかにて)
会員の方で是非!
・伝統住宅のススメ配布先(各会員) 深尾12、新堂20、吉良10、加埜5、寺内3、久保4、鶴谷10 計64部
→配布先等の状況を確認する。
3. ドイツ研修(森から住宅までのチェーン構造について) →新堂から報告。次月コラムにて紹介。
4. その他
5. 閉会のことば


実行委員会 = 富山

古民家フォト甲子園富山県実行委員会 議事録

場所 越州
日時 平成24年3月28日(水) 20:00~20:30
参加者 中谷 元秋 岩瀬 真一郎
加藤 明博 片岡 衛 計4人



1、今後の告知の付いて
・各高校へ案内するチラシ、ポスターが遅れているが到着次第郵送する

今後事務局にて準備する

・会員の知り合いの高校生に応募のお願いをしてもらう、そこからの広がりも
期待したい



2、応募終了後の対応について
・応募終了後は主に富山からの作品をパネル展示して告知と投票を依頼する



3、その他
・古民家フォト甲子園の富山県版として一般も含めた富山県古民家100選的な
活動を検討する


以上


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子供の躾について

躾(しつけ)という漢字は身体を美しくと書きます。身のこなしや作法が美しい人を見ると羨ましく感じますし、自分自身も美しい身のこなしや作法を身につけたいと思いますよね。躾という意味を調べてみると人間社会での規律や礼儀作法などの慣習にあった立ち振る舞いが出来るように訓練する事と書かれています。躾とは社会で生きて行く為の教育そのものでもあると言えますし、生活に根ざした作法だけでなくなぜそれをおこなわなければならないのかと言った根源的なものも教えて行かなければ意味の無い事でもあります。作法や身のこなしを大人になってから身につけるのは大変ですから出来れば子供の頃に身につけさせたい事ですのでどうすれば子供の為になるのかを考えながら躾に付いて考えてみたいと思います。


貴方(奥様をイメージしています)のお家にお客様が訪ねてこられたので子供が遊ぶリビングにお通ししました。そのとき子供はどうしてますか?

子供が遠巻きにお客様を眺めてたり、お客様の方も向かずに遊び続けていたら、もしお客様の立場ならすぐに帰りたくなりますよね。お客様が来られたら、子供に「こんにちは」と和室なら座って挨拶させて、洋室でもお辞儀をさせて、それから大人の話の邪魔にならないように部屋の遊び道具を片付けさせて別の部屋に行かせるあるいはその部屋にいさせるのであれば静かに本などを読ませましょう。子供が好きだからと子供の好きなテレビを見せるのは間違いです。お客様に失礼になる事を理解しておいてください。
でもうちの子供はのびのび育てたいから、子供だから落ち着きがないからなんて言ってませんか、お客様がいる時間はそんなに長くありません、お客様が帰ればのびのびしようと落ち着き無く遊び回ろうが自由なのです。少しの時間我慢させる事が躾でもあるのです。むろんお客様がお帰りになる時には子供も一緒に玄関までお見送りに出ます。玄関先で正座してお見送りしていただいたり、わざわざ外まで出てお見送りされたりするとやっぱり誰でもいい気持ちで帰れますよね。子供と一緒にお見送りする場合は貴方は玄関の外まで、子供は玄関までお見送りしてくださいね。


ご主人が仕事から帰ってきました。そのとき貴方と子供はどうしていますか?

家族が帰って来た時にリビングなどでテレビを見ながら「おかえりなさい」と言ってませんか。もし貴方が帰ってくる立場だったとして、お帰りと声が聞こえるだけか、家族みんなが玄関までお迎えに出て来てくれるのか、家族がみんな玄関まで迎えに来てくれたらきっと外出や仕事の疲れも吹っ飛ぶんではないでしょうか。むろん料理をしていたり、家事をしていたりしていて手が離せない時もあるのでその時は残念ながら遠くから「おかえりなさい」と声をかけるしか無いと思います。でも、子供はどうでしょうか。子供なら玄関までお迎えにいけませんか。子供には毎日必ず玄関までお迎えに向かわせましょう。手が空いている時は一緒に玄関まで、どうしても手が離せない時でも廊下の途中でも良いですし、ひょっとすると玄関に向かいたいと台所で少し体を動かし、玄関の方を向くと言ったようなアクションでも良いので子供をお迎えに向かわせる為の行動をしてあげましょう。
そうすれば子供は誰かが帰って来た時には玄関までお迎えに行く事が当たり前の事だと思ってくれると思います。


貴方のお友達がお家に遊びに来ていて帰る事になりました。あなたはバイバイと言ってお見送りしますか?

親が自分の友達に「バイバイ」と言っていると子供は誰に対しても「バイバイ」が別れ際の挨拶だと思います。子供から見て大人は誰でも目上の人になります。あなたは会社の社長さんとかに「バイバイ」と言うでしょうか。

目上の人に対しては敬語を使わなければなりません。そんなの格好が悪いとか、敬語を良く知らないなんて大人なら言えません。恥ずかしい事ですよね。家に遊びに来ていて友人が帰る時には「さようなら」、帰る友人は「お邪魔しました、さようなら」というのが普通ですよね。仲のいい友人にさようならなんて、確かに貴方の視点から考えるとそうでしょうが、子供の躾の観点ならやっぱりちゃんとした挨拶を見せてあげる必要があります。

子供連れの方とお話ししていて別れ際、私もよく子供に対して「バイバイ」と言ってしまいます。その時に子供に「さようなら」と言われて驚いた経験があります。その時に感じたのはやっぱり躾は大切で、躾は親の為ではなく子供の為に必要な事だと痛感しました。貴方の子供は目上の人に対してちゃんと「さようなら」と挨拶出来ますか。


最近は携帯電話を一人1台どころか複数持っている人も珍しくなく、私も実は2台の携帯電話と、家の電話を使っています。携帯電話が普及して最近は家の電話がなる事も少なくなってきましたが、昔は電話に良く子供が出ていました。

「お母さんいるよ!」

「ちょっと待って」

「川上って人から電話!!」

なんて声が受話器の向こうから聞こえたりしてました。


家にある電話は子供の躾には便利な道具です。親しい友人は携帯電話に掛けてくる事が多いでしょうから家の電話にはあまり親しい無い人や、遠い親戚のおじさんやセールスマンからの電話が多いんだと思います。セールスでかかってくる嫌な電話を逆に利用して子供に丁寧な言葉使いが出来るように練習してみましょう。

「どちらさまですか」

「少々お待ちください」

「今手が離せないようですのでご用件お聞きいたしましょうか」

「折り返しお電話いたします」

などの対応が出来るように訓練しましょう。また貴方を呼ぶ時に電話を保留にしているか、リビングに電話がある時にはテレビの音などを消しているか、小さくしているかも確認が必要ですよね。もちろん貴方も電話がかかって来た時にはテレビのボリュームは下げてますよね?


挨拶の言葉使いや行動を書いてきましたが、私が品がある人だなと感じるのはやっぱりその立ち振る舞いで特に姿勢でしょうか。私も猫背で姿勢が悪いのがコンプレックスでもありますが、男性女性を問わず姿勢の綺麗な人を見るとそれだけでなんだか嬉しくなってきます。

正しい姿勢の基本は立ったとき、人の体のちょうど真ん中ぐらいにある腰、腰骨を意識するのが良い姿勢の基本だと思います。両足をそろえおへその少し下にある丹田(たんでん)という部分を意識して力をいれます。次に背骨を真っすぐにして胸を後ろ側に引いて首を立てあごは少し引きます。そうすると体重が丁度腰骨に乗っているような感覚になったと思います。鏡で見るときっと綺麗な姿勢になっていると思います。綺麗な姿勢、正しい姿勢は見た目に美しいだけでなく脳にも影響を及ぼし精神も安定させる効果があるそうです。

椅子にある背もたれって何かご存知ですか。確かに背中をもたれかけさせるものでしょうが、綺麗な姿勢というものでは背もたれは実は不要なのです。両膝を閉じて椅子の背にもたれかけないようにして腰骨を意識して座るのが正しい座り方です。足を組んだり足を広げてたり、中には椅子なのに椅子の上であぐらを組んだりなんて間違ってもしていませんよね?

参照 http://ameblo.jp/ykawakami/

スキンシップ

子供の成長にかかせないものに親とのスキンシップが重要だとは皆さんご存知だと思います。乳幼児期には特に母親とのスキンシップが重要でスキンシップの無かった子供はアフェクションレス•キャラクターと言われる情愛の無い性格になるケースがあるとの事。アフェクションレス•キャラクターとは一見すると愛嬌があって周りに打ち解けているように見えるが心から他人に愛情を持つ事が無く盗癖や嘘、残忍で時には攻撃的な性格を秘めています。乳幼児期に母親とスキンシップをするとで子供は大きな安心感を感じます。大人でも例えば病気の際には一時的に幼児返りとなり家族や看護師などにスキンシップを求めたりします。これは病気という不安な精神状態を保護してくれるような気持ちが働き安心感を得たいが為の行動と見られます。

スキンシップが大切なのは子供だけでなく、母親にとっても子供とのスキンシップは重要です。母親も出産しただけでは母親として十分ではなく、スキンシップを行う事で母親は子供に対して高い関心を示し愛情を示し、コミニュケーションが深まって行くのです。

同じく父親も子供とのスキンシップは必要で家に帰るのが遅い、休日も子供と遊ばないなど子育てに参加しない父親は子供の乳幼児時のスキンシップが希薄だった場合に多く、また子供にとっても例えば離婚や父親の仕事が忙しく家にあまりいないといった物理的な父親不在よりむしろ心理的な不在によって子供が受ける影響は大きいと言われています。

参照 http://ameblo.jp/ykawakami/

例会 = 富山

一般社団法人富山県古民家再生協会会員の会 議事録

場所 越州
日時 平成24年3月28日(水) 18:30~20:00
参加者 中谷 元秋 岩瀬 真一郎
加藤 明博 片岡 衛 計4人

1、会員の退会
・会計担当の福村さんから仕事の都合上退会したい旨の連絡があり了承する

・会計は松本さんに依頼する

2、古民家フォト甲子園について
・昨日チラシが配布されたのでポスターの配布を待って各高校へ案内する

・知り合いの高校生に先ず応募のお願いをして実績を作る
 
・応募終了後は主に富山からの作品をパネル展示して告知と投票を依頼する


3、動的耐震診断について
・全国大会での状況を説明する・・・費用面の確認があった

・耐震性能診断士について説明・・・詳細は資料が整備されたらあらためて確認する


4、全国大会でのポイント説明
・住育、木のソムリエに関して今後の重点施策となること説明


5、会員からの提案
・古民家や町並みに関してイベントや参考なる取組があれば見学ツアーを行いたい
(岩瀬さんに該当する情報を提供してもらう)

・古民家フォト甲子園の富山県版として一般も含めた富山県古民家100選的な活動を検討する

・過去の古民家鑑定結果を元に研修会を計画する


6、その他
・グリーン建築推進協議会地区会員大会の開催案内と出席依頼

・現段階での事業収支報告書説明  正式には次回の会合にて提出する

・次回会議日程は別途案内する

・24年度の年会費(中谷さん、岩瀬さんから入金)

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例会 = 北海道

一 般 社 団 法 人  北 海 道 古 民 家 再 生 協 会
並びに
一般社団法人 北海道伝統資財再生機構 
第19回 合同例会
議事次第

日 時:平成24年 3月 20日(火・祝)
        18時 00分 開会
会 場:宮の沢若者活動センター 活動室A

1)挨拶           北海道古民家再生協会 理事長 江崎 幹夫
 ①例会の議事次第の説明
 ②全国大会についての話
 ③道北の古民家調査・2件についての報告、札幌の古民家調査1件について報告

2)「動的耐震性能評価方法」
  動的耐震診断と静的耐震診断の違いについて説明。

3)古民家フォト甲子園について
  古民家フォト甲子園の高校及び高校生に会員が積極的に告知することにする。

4)北海道伝統資財再生機構から
北海道伝統資財再生機構 理事長 齋藤 康志
古材のある家が完成に近づいている旨の報告

5)お知らせ
 ①4月26日 井上幸一氏が来道し、北海道地域大会が開催
 ②4月27日 古民家鑑定士の講習・試験を開催、その後例会を開催

6)閉会

住宅に車検のようなものってあるの?

車には新車購入時には3年後、その後は2年ごとに車検があります。各部を確認して痛んだ部品や安全かどうかをチェックされます。一方の家はどうでしょうか?新築住宅をハウスメーカーで購入した場合は1年点検、3年点検、10年点検のお知らせが来ますし、工務店などでも同様の点検をおこなっていますがこの定期点検は少し趣旨が違っているものが多いようです。現状のコンディションを確認する点は同じでしょうが、実はこの点検リフォームを受注する事がメインになっているようです。つまり営業活動です。点検の項目は各社でバラバラで、しかも建築をしていない業者に依頼する場合にはいい顔をされません。建てた業者じゃないと分からない部分が多いのです。図面もあって確認申請や完了検査といった検査を受けているにも関わらずです。

それは何故か、つまり住宅の重要な部分構造体や筋交いなどの耐震に関係する重要部分があやふやなのです。私も設計士ですので依頼を頂いて住宅の設計をおこない確認申請や完了検査を出させて頂いて法律に定められた基準に適合した住宅を建てさせて頂いています。構造の計算やその他の法律に適合しなければならないものは全て検討して、法令で定められた基準以上のものを創っています、しかし業務をおこなっていて問題点を感じるのは

1、 建築基準法そのものが最低基準を定めたものであり、もし最低基準で建築した場合、経年変化による強度の低下などがあれば最低基準を下回った品質になるのです。

2、 建築士が設計をした建物の場合(建築士以外が設計をおこなう事もないのですが)本来建物の強度に関する重要な項目などが実は建築士の自己の確認のみで行政では確認をおこなわないという特例措置があるのです。

3、 建築基準法で定められた基準は構造や採光といった基準であり、生活をおこなう為の品質などにはふれられていないという事でしょうか。

建築基準法の基準は粗悪な住宅が建てられないようにという目的で定められ、その後何度も改正されているのに未だに欠陥住宅は後を絶ちません。

現状に最大公約数の意見を聞いてまとめる法律の方が間に合っていないのです。問題が大きくなって初めてその問題部分だけを規制する改正がおこなわれる為にその問題の根本となった原因が解消されず、それがまた新たな問題を起こす可能性が高いのです。大手のハウスメーカーに取って都合のいい事しか法改正はおこなわれない気がします。

住宅の建材に含まれる有害物質が原因で体調を崩すハウスシックという現象が一時問題になりました(現在も解消はされていないのですが)これは建材というベニヤやフローリングや白蟻の防除の為の薬に使われている有害物質がアルミサッシなどの建具や断熱材の入った気密性の高くなった住宅で室内に放出され人体に影響を及ぼしたのです。白蟻を殺し、寄せ付けないような強い薬ですから人体にも悪影響な事は当たり前です。ハウスシックが社会問題となり建築基準法は改正されました。24時間換気という24時間室内の空気を入れ替える換気設備を新築住宅には設置しなければならなくなったのです。それとともに建材などには含まれる有害物質がどの程度空気中に揮発するかの数値にもとづいて格付けがされました。F☆☆☆☆という星印です。Fはホルムアルデヒドという有害物質を示しています。☆の数が多いほど放出量が少なく安全という表示です。このF☆☆☆☆の表示義務が課せられ家を建てる建材は全て最高ランクの☆4つになったといっても過言ではありません。しかし☆がいくつ着いていても(4つまでしかないのですが)完全にそのホルムアルデヒドが0では無いという事です。それと家に使うモノには規制がかかりましたが、家具などの家が完成してからユーザーが買ってくるものにはこの規制が無いのです。ですから対処料法的に24時間の換気設備が義務付けされています。誰も有害な物質を出す建材を無くしたり、有害物質をゼロにしたり、気密性を少し落として昔の家のように換気扇を使わずして空気が入れ替わるような家作りを提案しないのです。作り手がなぜおこなわないのか?それはそれを使う方が安価で簡単だからです。工務店も大手ハウスメーカーが気密性の高さを宣伝するから同じように気密性を高めた家を建てるのです。確かに気密性が高いという事は冷暖房の効率は上がり、省エネになります。でも、昔の家だって負けてはいません。確かに少し寒いですが古民家など夏はエアコン無しでも自然の風が気持ちよく通って気持ちいいですし、逆に寒いときはもう1枚洋服を余分に羽織ればしのげますし、夏はエアコンより扇風機の方が夏バテしない体が作れると思います。どうしても寝苦しい熱帯夜の時だけエアコンを使えばいいのです。

ハウスシックの問題事態、自然素材ではなくビニールクロスや集成材、新建材といわれる工場で生産された資材を使いだしてから出て来た問題で、新建材を使わなかっても家は建ちますし、家具だって無垢の木を使った家具ならば何世代に渡っても使えるのです。

作り手の効率化や利益などの都合だけで住む人の事を考えていない家が多すぎるのです。

欠陥住宅と言えば地域の工務店が建てた家ばかりが報道されますが、果たして建築士やハウスメーカーが建てた家に欠陥住宅は無いのでしょうか。実はハウスメーカーの家にも欠陥住宅はあります、しかしマスメディアやテレビはハウスメーカーから広告やCMをスポンサーとして提供してもらっていますのでお得意様の悪口は報道できないのです。設計士の住宅にもむろん欠陥住宅はそんざいしますが、設計事務所自体の建てている棟数もすくないのでマスメディアもセンセーショナルでインパクトの大きなものを取り上げたいのであまり表には出てこないのです。

たぶん欠陥住宅の発生の度合いは工務店、ハウスメーカー、設計士とも同じぐらいだと思いますし、件数でいうと多分建築棟数の一番多いハウスメーカーだと思います。

プレハブの住宅ではなく木造住宅でベイツガの土台、合板のフローリング、基礎の高さが最低基準の300mm、そしてビニールクロスとプレカットが私は木造住宅をダメにしたポイントだと思います。

土台とは家の総重量をコンクリートの基礎に伝える大切な部分です。そこに白蟻に弱く、日本の気候風土に合わない外国の柔らかいベイツガという木を使っています。弱い事、腐りやすい事を知っているので防腐剤を注入して使用しています。

無垢のフローリングや畳は湿気を吸うので夏場ジメジメした時に歩いてもサラサラしていて気持ちがいいものです。合板のフローリングはベニヤ板の上に紙のように薄い無垢の板を接着剤で貼っています。表面には鏡のような光沢を持つ塗装がされていたりします。中には無垢の板でなくて実に良く出来た印刷の木目のものもあります。湿気を吸わないので歩くとべちゃべちゃして気持ち悪いですし、何かモノを落とすと中のベニヤが見えるような傷になって愛着がとても湧くような代物ではありません。

日本は湿気の多い気候です。古いお寺や神社、それに古民家が何百年と経っても残っているのは地面から出来る限り高く床を話して、床下をスケルトンで風が良く通るようにしているから湿気で木材が腐らない、外から床下が見えるので白蟻などが着いたとしても早い段階で発見できた対処できるからなのです。コンクリートで家の周囲を囲って床下が見えないようにするのは何故なんでしょうか。法律でコンクリートの基礎を作らないと行けないからです。それなら出来るだけ床下の高さを高くして風通しとメンテナンスができるようなモノにしないといけないと思います。何かの本で床下の高さは1mぐらい必要というのも読んだ記憶があります。

ビニールクロスは安価で施工生がいいのでみんな使います。外国にも壁紙はもちろんありますが、海外の壁紙は、字の通り紙か布で出来ています。ビニールの壁紙は室内の湿気を吸う事もありませんし、壁の中の湿気を排出する事もありません。ビニールクロスは5年から10年もたてば黄ばんでとても味があるようにはみえません。土壁や漆喰、木の板などや最近ではケイソ土などいくらでも壁材としていいものはありますが、ビニールクロスよりコストがかかるという事で敬遠されてしまいますが、イニシャルコストだけでなくランニングコストも考えて家の耐久性を25年や30年ではなくてもっと長いスパンで考えればビニールクロスほど使い捨てでもったいないないモノは無いのです。

そしてプレカット、プレカットとはプレ(事前に)カット(加工)するという事で工場の機械を使って構造材の継ぎ手やほぞ穴などを加工してくれます。大工さんは工場で加工されたものをただプラモデルのように組み立てるだけです。技術もいりませんし、機械で加工するので精度も良く、品質のムラも無いのです。いいように思うかもしれませんが、加工するものが鉄やプラスチックなどの工業製品なら同じ品質もののが大量生産できますが、木造住宅の構造は木です。自然素材ですから同じ柱でも1本1本クセが会ったり年輪の具合や強度もバラツキがあるのです。昔の大工さんは木の年輪などを見ながら使う場所や方向を決めて使っていたのです。木は曲がったりそったり、ねじれたりしますからそれを予測して使っていたのです。柱の真ん中に年輪の中心がある柱を心持ち材といい、年輪の中心がない柱、心去り材よりも強度が強いので柱などに使いますが、年輪は綺麗な円周ではなく木が成長していた時には南側の日当りのいい方向は年輪巾が広く、日当りの悪い北側は年輪の巾が狭いのです。木材に含まれる水分が抜けてくると年輪巾の大きな方が痩せてそちら側にねじれます。プレカットの工場を私も見学した事がありますし、価格と納期の早さに負けて過去プレカットを使って建てた事もあります、その時プレカット工場で見たのは機械に柱などの木材を入れるのは年配の経験豊かな大工さんではなくてヘルメットをかぶった20歳ぐらいの若いお兄ちゃんでした。プレカットで加工した和室の柱ななどにはたまに上下が逆に加工されたサカ木といわれるモノが混じっています。木の柱は生きていたときと同じように地面に近い方は下に、葉っぱがあった上の方を上に使います。それが逆さまなのです。むろんそういったモノは交換してもらいますが、和室ではなく大壁で隠れてしまう部分の柱であれば大工さんも気にもとめないで使ってしまう場合もあるかもしれません。機械という便利なものは時として経験や知識を学ぶチャンスを奪ってしまうものなのです。

参照 http://ameblo.jp/ykawakami/