国策に売りなしでも、国策切れには要注意!?マンデルさん、フレミングさんを参考にしてみようの巻 | さいますみのブログは引っ越しました。こちらでUPデートしています→http://saimasumi.hatenablog.com/

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Good News and Companiesの経済アナリスト崔 真淑 / さいますみです!
経済学/経営学/金融を社会的意義あることに活かすためにどうしたらよいかを考えていきます!

崔真淑プロフィール http://about.me/saimasumi/

みなさまこんばんは
Good News and Companiesの崔真淑/さいますみです
30歳になって覚悟を決めなくてはいけないと感じたことがあります。それは体型。。のほほんとしてても減量できません。再び減量に励んでみようと思います
ダイエットも持続可能な物でなければ、後々にリバウンドという恐ろしい負債を背負うことになりますからね。と、考えていたらこれって何かににてるなぁと。

*負債のリバウンドがすごい過去の財政出動!?
過去の国の財政出動に似てる気が…。一時しのぎ的に、えいやぁと赤字国債を発行して、その期間の日本のGCP成長率は伸びたものの、いつの間にか元通りなんてことも。。
そして、結果として残ったのは財政赤字というのが、この20年間への私の印象です。もちろん、少子高齢化に伴い社会保障費が拡大したことも影響はしてるでしょうが



*日本国債残高
こちらのでブログでもふれましたが、個人金融資産残高はバブルの1990年に1000兆円を超えて以降、その後20年で約500兆円しか増えていません。一方で、国債発行残高は1990年には166兆円だったのが、その後20年で900兆円を超えています。しかし、この20年間、私は景気が本気で回復するぜい!と感じたことは一度もありませんでした

*なぜなのか??
日本が既に成熟した経済立国であることや、財政出動の矛先のピントが外れてたなど、様々な面から過去の財政出動を顧みることはできるでしょう。が、経済学の理論からも、背景を探ることはできるようです。その一つが「マンデルフレミングモデル」です。先日の、浜田さんの会見にも出てきたキーワードです。

*マンデルフレミングモデルとは?
平たくいうと、昔のマクロ経済学は閉鎖系といわれ、諸外国と自由な金融取引が無い状況を想定されてます。しかし、マンデルさんと、フレミングさんは、この枠をはずした理論を打ち出したわけです。
この理論から財政政策の意義を考えてみましょう。

結論からいきますと、変動為替相場制のもとでは財政政策では景気浮動はできないという話になります。財政政策では、政府が国債発行→民間銀行、企業、家計が国債を購入→政府が公共工事でばらまくためのお金をゲット→その分、民間主体(上記の民間銀行、企業、家計)のお金の総量が減少→お金の総量が減少すると、お金の需要に対しての供給が減少するので金利(お金の価格)が上昇→金利が上昇して通貨価値が上昇→輸出減少&輸入増加→経常収支悪化となります。

経常収支が悪化するということは、GDPを構成する純輸出(輸出―輸入)の部分の減少につながります。なので、国債を発行して政府が財政出動をしても…自国通貨高上昇と経常収支悪化と相殺されちゃうんですよね。

結果、財政政策で景気浮動効果の多くは海外の需要に消えてしまったかもしれないということです。

まぁ、理論ベースの話ではありますが当てはまることは多いと思います。なぜならば、減税されて浮いたお金を必ずしも、国内で使うわけではないですしね(もちろん、そんな単純な話だけではありません)。

*国策に売りなしでも、国策切れには要注意
株式市場では、「国策に売りなし」という格言が存在します。国が財政出動をしたら、相場が崩れにくく、該当銘柄を買うべし!という意味です。しかし、上記のような理論もありますし、過去20年間の日本をみていると、国策期待切れの時には要注意が必要なようです


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崔真淑/さいますみ