「国宝」の原作本、
読破しました。
話題の映画「国宝」を見て、歌舞伎や舞踊のシーンの美しさに圧倒されたのですが。
一方で、女性陣の描き方が上っ面なような気がしていて。
どうしても原作が読みたいと思いました。
原作はあまりにも面白くて3日で読破したのですが、やはり映画では描かれていなかった部分がとても印象的でした。
そもそも映画と小説は、出てくる歌舞伎の演目も異なれば、ラストシーンも違います。
映画ではかなりひどい扱いだった彰子も小説では重要な役どころの強い女性ですし、放っておかれていた印象が強い市駒も綾乃も、小説では喜久雄(映画で吉沢亮さんが演じている主人公)との接点が多々あります。
何より幼馴染の徳次。映画では冒頭のみの出演ですが、小説では喜久雄の影に日向に寄り添う存在です。
そして、喜久雄が孤独を深めていき、舞台と現実との境界が崩れ始めていった経緯も丁寧に描いています。
最後、芸と心中したと言っても良いラストシーンに、しばらく呆然としてしまいました。
このシーンも、演目こそ違うけれど「曽根崎心中」を彷彿とさせます。
心中決行が1日遅ければ、幸せが掴めたかもしれない2人。
それと同じように、人間国宝決定の知らせが半日早かったら・・・いや、それでも同じラストになるかな?
決して読後が良い小説ではありませんが、映画をより深く理解するためにもぜひ読んでほしいなと思います。
それにしても、ライターの端くれでもある私、この小説を映画の脚本にする難しさに思いを馳せる一方で、脚本の自由度にも驚かされました。
「このシーンをこう使ったのか」とか、「このセリフをここに持ってきてこの人に言わせたんだ!」、「このモチーフはこのシーンに活かしたのか」など、かなり大胆なアレンジがなされているのです。
小説が微に入り細を穿つ大河小説のような趣なら、映画はそれを大胆に切り取り、歌舞伎の表舞台と裏舞台を描きつつ再構築したアートだと感じています。
小説と映画、両方楽しんでほしい作品です。
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