「思考は現実化する」 | 原初の星の物語

原初の星の物語

オリジナル作品「紺碧の採掘師」のブログ。更新情報など。

巷でよく言われるこの言葉についてちと思う事を書くかなと。

 

思い起こせば今から十数年前…私はとある自己啓発に行ったんですけど

なぜなら以前の記事に書いたように私は、とある身体症状の為に

普通の方と同じような日常生活を送るのも大変だったので

「思考は現実化する」という本を読んだ時に

 

「この症状を自分が作っているならば、自分で治す事も出来る筈だ」

 

と思ってその自己啓発セミナーの体験会に行き、そしたらそこの講師が

親身になってくれたので、結構な金額の講座だったんですが

そこに一定期間、通う事にした訳です。ところがですね…。

 

まぁ昨日紹介したアニータさんの動画というか日本語訳でも言ってますが

「それは貴方の責任だ」となると「自分を責めてしまう」と言う解釈も起こるんです。

 

でも本当は、私の動機がそうだったように、

そしてアニータさんや、ガボールさんが言うように

善悪で裁くのではなく

「自分が起こした事ならば、自分で何とかできる!」という

エンパワーが本来の目的の言葉だと思うんです

 

けれども、人はその言葉を聞いた時に「自分が悪い」とかなってしまう

私が行った自己啓発は、その典型でした。

 

「貴方の思考が悪いから貴方がそんな事になっている」

だからその思考を「修正しましょう」となる

これは実は壮絶な自己否定なんですけども

 

だからそこの自己啓発では「病人はメリットがあって病気になっている」

「その困難はその人がやりたくてやっている」ということで

病気の人や、苦しむ人に対して一切共感せず、それどころか

「裁く」という事をしていました。

例えば「働きたくないから病気になったんでしょ?」とか

「可哀想な自分になって人の関心を引きたいから苦しんでいる」とかね

「貴方が望んでその状況を起こしている、貴方が悪い、直せ」

「その思考を修正したら幸せになれるのだから」と。

 

なので私は相当責められましたし、

私自身も「こんな身体症状を起こしているのは自分が悪いんだ」と

散々自分を責めましたし、「修正」しようと躍起になり、

 

んでもって壮絶なトラウマを負いました(汗)

 

その自己啓発から自力で離れて

そこで負ったトラウマを癒すのに3年はかかったかな

 

だからアニータさんの本を最初に読んだ時に

「思考は現実化する」は、真実ではない、という文を読んで

涙が出る程、癒されましたよ。

 

思考では無く、「在り方」が物事を引き寄せるのだと。

(詳しくは日本語訳がついた

「引き寄せの法則と氷山の一角」という動画を見てね)

 

でもね。私にとってはそれこそが「学び」だったんです。

というより「学び」にしたんです。

 

ここで重要な事は「物事の解釈は色々ある」という事で

起こった事に対してどのような解釈をするかで人生は180度変わる。

 

 

この世には、本当に色んな人が居ます。

同じ物事、同じ言葉であっても

人によって、その解釈は全く違う。

 

例えば、人が病になった時、

その原因は十人十色で様々な、その人にとっての「原因」がある訳です。

それを十羽一絡げに「こうだ」と括る事は出来ない。

 

例えばその自己啓発の講師は、ご自身が、

「働きたくないから病気になった」経験があるのかもしれないし

「可哀想な自分になって人の関心を引きたい」のかもしれない。

 

だからといって、受講生全てにそれを当てはめてはならない訳です。

 

百歩譲って「働きたくないから病になった」として

では「なぜ働きたくないのか」という理由、原因は

それこそ人によって千差万別色々ある訳です。

 

 

まぁとにかく私はあの自己啓発で

凄まじく苦しい経験をしたお蔭で多大な事を学びました。

これも天が導いた「成長の為の試練」だったんだろうな。

お蔭では私は、世の中には本当に様々な人がいて

様々なモノの考え方をし、解釈をしているのだという事を身に染みて知った。

 

だってその自己啓発には、社会でバリバリ活躍している方も

多数来てたんですよ。会社経営者とかね…

んでもって規模もデカくなって、繁盛してました。

「自分の成功」だけに集中して、他者の事など考えず

感情なんか邪魔、共感性など殆ど無い方々にとっては、

ああいう自己啓発はピッタリであり、それで成功するんでしょう。

 

…世の中で「成功」して「繁盛」しているからとて

「自分にとって良い物」とは限らない

そこに集う人々と、自分の生きる世界が違うならば、

それは自分にとっては全く関係が無いのです。

 

 

私にとっては「思考は現実化する」とか何とかよりも

他者に対して共感出来る方が大事かな…。

だから私はアニータさんが好きなんだな(笑)

 

「貴方は自分で自分を幸せにできる力がある」

「貴方には自分で健康になれる、回復できる力がある」

そっちの方が好きだな(笑)

 

最後に…以前の記事でも書いた

アニータさんの言葉の要約を書いて終わろう

 

人は、自分が経験した範疇しか認識できない。つまり

 

暗闇の中で、懐中電灯で照らした範囲内でしか物事を見ていない。
しかもその懐中電灯を、とある一方向に向けた部分しか見ていない。


その懐中電灯を、別の方向に向けて、別の方向を照らしたら
自分が全く思いもつかなかった解決法や考え方があったりする。

 

だから貴方が考えられる、つまり「思考」には限界がある訳です。

だからビジョンボードは要らない。

 

それより「自分にとっての幸せとは何か」を考え

自分を限定せずに、夢や希望、可能性を信じて生きる方が

いいと思うし、私は今、日々そうやって生きています。