私は、夫の個人クリニックの事務長
をしています。
夫の理想の医療を
患者様に届けるクリニックを作る!
それが、私の仕事。
夫の 最高で最強の伴走者になるべく、
日々邁進中です!
個人クリニックで一番悩ましい問題は、人事です。
以前あるYouTubeに出ておられた院長ご夫妻(院長夫人は看護師)。
求人してもなかな応募が無いし、
採用しても人事で悩むのが大変だから、
夫婦二人でクリニックを切り盛りしておられるそうです。
人事の悩み > ご夫婦二人で仕事をする大変さ
分からないでもないなぁと思いましたが、
現実問題として、
私は看護師ではないので、
夫婦二人では仕事は回りません。
開業して5年。
一体何度、求人広告を出し、
何人の履歴書に目を通し、
何人の方と面接したでしょう。
開院当初、
院長と、専業主婦だったほぼ素人の私、
受付1名、看護師1名、あとは扶養内のパート2名でした。
そこから、増患に伴い、少しずつスタッフを増やしてきました。
当院スタッフの入れ替わりがすごく激しい方では無いと思いますが、
ざっと数えてみたら、
なんと約100名!!!!!
100名の方の履歴書に目を通し、
その内の何名かにお会いし、お話してきました。
開業前は、
長い一日を子供とだけ過ごし、
大人と話さない日もあった私です。
そんな人生経験の少ない私が、
人様の人生を決めるわけです(そんな大袈裟なことでもないか・・・)
恐れ多くて・・・
どこを、どう見ればよいのか?
何をどう聞けばよいのか?
見よう見まねで、いろいろやってみました。
(ほんとは、採用の講習を受けても良かったなぁと思います。
今からでも遅くない。
受けてみるか!)
能力を見極めるために
良い人材を確保するために、
本当にいろいろな事をしました。
面接の前に、
医学知識の小テストを実施したこともあります。
子供の高学年の理科の体の知識レベルですが、
なかなか難しい方もおられました。
(腎臓はいくつ?→1個 という答え。2個だよ)
カルテで使う漢字の読み方を聞いたこともあります。
(禁忌→読めない方多いです。きんき)
既存のスタッフより、小テストはちょっと・・・
という意見をもらい辞めました。
他に、実際に目の前で、タイピングをしてもらったこともあります。
(PC使ってますと言われていたので、期待しましたが、
恐らくネットだけで、いつもマウス。
我が家の息子の鍵盤ハーモニカレベルでした)
これはよかったです。
でも若ければ、いくらでも伸びしろはある。
これだけでは評価できないというのが正直なところ。
なかなか面接だけで、能力を見極めるのは難しいです。
知識だけでもそうなのですから、
技量となったらもっと・・・
受付さんには、
細かく医療事務の業務内容一つずつ、
一人で出来る、大体出来る、見たことある、したことない
で確認。
(以前、新人教育のため、
業務をすべて書き出したことがあり、
そのリストが役に立ちました。
そのリストに沿って確認します。)
また看護師さんは、
履歴書から職務内容を細かく確認し、
当院がして欲しい業務について、できるかどうか逐一確認します。
大病院では検査は臨床検査技師などがするので、
実際は個人クリニックレベルの検査ってしたことがない人が大半です。
一口に看護師といえども、
出来ること、知識は、人それぞれです。
当たりはずれという言葉は正しくないですが、
専門資格とは言え、
能力差が激しく、
特に気遣いが出来るか、
知識のブラッシュアップを努力してできるかという点においては、
その後の育成が大変難しいところです。
何より医療安全面をきちんと教育されている方でないと困りますしね。
そして、もし個人クリニックでの勤務経験があれば、
今度は、業務内容はもちろんのこと、
一日の患者数、スタッフの数まで確認させてもらいます。
そうすれば、どれくらいの忙しさの中で勤務されていたのか、
大体想像が出来ます。
同じ規模であれば、お互いに忙しさをイメージしやすいですね。
履歴書書いたことがない夫婦
そういう私は一度も履歴書を書いたことがありません。
夫もそうです。
医局人事で動いてきましたから、経歴は周知の事実です。
そんな履歴書さえ書いたことのない私たち夫婦が面接するのですから、
恐ろしいですね。
偉そうにごめんなさい。
でも、どんな履歴書であれ、
どんな業務内容であれ、
会ってみて、
話してみての直感が第一。
時には、一緒に働くスタッフにも同席してもらうこともあります。
少しひっかかるのに、
人数がいないからと仕方が無いと採用したスタッフは長続きしません。
出会いもご縁です。
運を天に任せて、気長に待つしかありません。