2024年2月2日(金)、渋谷・SEABIRD、第一金曜(1金)ライブ。年末年始は豪州に行っていた本多バンマスが今回掲げたテーマは「ハービー・ハンコック特集」。彼はキース・ジャレットと同じく管弦楽団と共演するなどジャズとクラシックを行き来したピアニストでもある。


1st.setはインスト(歌無し)で「Driftin’」「One Finger Snap」「Dolphins Dance」「Butterfly」「Cantaloupe Island」と, ハンコック特集。この日はレギュラーの岩渕さん(ds)とマッキーこと牧かおるさん(vo)が欠場で、本多バンマスの後輩、蓮井さん(ds)と高木さん(ts)が参加した。

【十河さん(pf)、蓮井さん(ds)、本多バンマス(tp)、高木さん(ts)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(ts)】

高木さんの「Mack the Knife」で始まった2nd.set、ヴォーカルタイム先頭は柳田さん。彼は数年前まで聴衆だったが本多バンマスによってヴォーカルデビューした。25年前に和田バンマスによって聴衆から転じた私と同じパターンだが、20年前の私よりステージ度胸も歌も柳田さんの方が上だ。

そして彼の楽譜はいつも本多バンマスが編曲し楽器ごとに作成してくれるので凝ったアンサンブルや転調が入ったカッコいい伴奏。今回もマイケル・ブーブレ盤そのままのアレンジで聴かせる。そしてアレンジにも転調にもしっかり対応する柳田さんが凄い!(録音してたために写真撮れなくてゴメン)
♪Save The Last Dance for Me by 柳田勝史・・・2024年2月2日、渋谷・SEABIRD1金ライブにて♪

2番手の中村美津子さんは「That’s All」をゴキゲンなアップテンポで歌い、店内は皆で手拍子の大盛上りとなった。そして3番手の私は歌詞の内容上、春には歌えない「春の如く(It Might as Well Be Spring)」(*1)をギリギリ立春2日前にナンチャッテ訳詞の朗読から歌わせてもらった。

♪It Might as Well Be Spring (春の如く)・・・2024年2月2日、渋谷・SEABIRD1金ライブにて♪

4番手のRumikoさんの「捧ぐるは愛のみ(I Can’t Give You Anything but Love)」には私もご一緒させてもらい2コーラス目に「Pennys from Heaven」(*2)を歌った。3コーラス目には高木さん(ts)のソロを挟み、4コーラス目は2人で異なる2曲を4小節ずつ交互に歌った

そう、これは昨年10月1金ライブでの「噓は罪(It's a Sin to Tell a Lie)」「手紙でも書こう(I'm Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter)」と同じく、コード進行が全く同じ2曲を私とRumokoさんが交互に歌うという趣向、いわばジャズの遊びでもある'(*3)。
♪I Can’t Give You Anything but Love ~ Pennys from Heaven with Rumiko・・・2024年2月2日、渋谷・SEABIRD1金ライブにて♪

そして今年も律儀に各テーブルに譜面模様の可愛い紙ナプキンに乗せたチョコレートを配給してくれた“1金ライブの美空ひばり”こと益田伸子さんは2月テッパン定番曲「My Funny Valentine」!それもリズム&テンポにひとひねりが入ってスロウ・ボサ、とてもお洒落な仕上がりだ。

2nd.set後半は再びインスに戻って、ハンコックナンバーの「Maiden Voyage」「Eye of The Hurricane」でライブはお開きとなった。
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*1:この楽曲については下記ブログをご参照下さい。
春の如くは当然ながら春に非ず | Saigottimoのブログ
*2:「Pennys from Heaven」は1936年の同名映画(映画の邦題は「黄金の雨」)のテーマ曲。ビング・クロスビーの歌でヒットしたスタンダードだが、天からお金(pennyは1セント硬貨の愛称)が降って来るという内容から「棚からボタ餅」的な常套句としても使われる。
*3:本件については下記ブログをご参照下さい。
噓は罪だけど手紙でも書こうか | Saigottimoのブログ

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